AV女優・星美りか、引退記念インタビュー!
愛嬌のあるキュートなルックスと、小柄ながらもグラマラスなボディーでAVファンのみならず幅広い層から愛されてきた星美りか。2011年にAVデビューすると、たちまちトップ女優街道を独走。2014年5月にミリオンの専属女優になると、さらに人気は加速してAVの枠にとどまらない活躍を見せた。
しかし今年10月19日、自身のTwitterで12月17日のイベントを持ってAV引退することを発表し、AV業界に衝撃が走った。人気絶頂のさなかに引退を決意するのは潔いと思う反面、まだまだ現役で頑張ってほしいという惜しむ気持ちが正直なところ。そこで12月9日にAV引退作『引退 星美りか』(Million)をリリースする彼女に直撃インタビューを敢行、本作の撮影裏話や引退の真相に迫った。
――いつごろから引退を考え始めたんですか。
「去年から辞めたいなと思っていました。理由は単純で、マンコが濡れなくなってきたから(笑)。それは冗談なんですけど、AVのお仕事を続けるうちに“考えてセックス”するようになって、純粋にセックスを楽しめなくなったんですよね」
――見せ方に気を取られてしまうってことですか。
「ですね。デビューした時は『うわ~、見られている。どうしよう』って思いながらマンコはビチョビチョに濡れていたのに、だんだん“こう見せなきゃ”とか、これを撮ってファンの方はどう思うんだろうとか、ちゃんとエロく見えているかなとか、いろいろ頭に浮かんじゃうようになったんです」
――見せ方を考えるようになることは決して悪いことではないですよね。ファンの意見はいかがでしたか。
「前は色気がないねって言われていたんですけど、やっと最近になって色気が出てきたねって言われるようになりました」
――そこは自分で意識しているんですか。
「意識したわけではないので、自然と熟してきたんですかね(笑)」
――引退を決めることの不安はなかったんですか。
「今まで生きてきた中でいろいろあったし、どうにかなるだろうって気持ちでした」
――とはいえ、ファンに報告する時は気が重くなかったですか。
「Twitterで引退を発表する日は決めていたんですけど、二日前から文章を考えては消し、考えては消してってやっていたら、シンプルな内容になって。それをツイートした時は、そんなに反応はないなと思っていたんですよ。ところが翌日Twitterを見たら、いっぱい反応があって。皆、ちゃんとウチのTwitterを見てるんだって驚きました」
――ツイートの内容を考えている時は、どういうことに悩んだんですか。
「もともと文字で思っていることを伝えるのが苦手なので、今までTwitterでも『ありがとう』とか『楽しかった』とか単純な言葉しか書いていなかったんです。でも引退発表だし、ちゃんとした言葉でつぶやこうと思ったんですけど、湿っぽすぎても自分らしくないなと思ったんですよね」
――AVデビューして5年経ちますが、当初からこんなに長く続けるつもりだったんですか。
「最初は、おばあちゃんになるまで続けようと思っていたんです(笑)。でも、だんだん考え方も変わってきて、結婚した時なのかなとか、次にやりたいことが見つかってからなのかなとか、いつが辞め時か考えるようになりました」
――この5年間で仕事が辛いなと思ったことはなかったんですか。
「実は、デビューして間もないころなんですけど、プライベートで片想いしていた人がいて、その時は現場が辛かったです。自分では割り切っているつもりでも、どうしてもカラミ中に、その人のことを考えちゃうんですよね。ちょっと恋愛体質みたいなところがあったのかもしれない」
――ちなみに、どういう人がタイプなんですか。
「優しい人! あんまり見た目は気にしないかも」
――どういう時に優しい人だなって判断するんですか。
「困った時(笑)。悩んだフリをして、優しいか判断する時もありました」
――ミリオンに移籍して印象的なことをひとつ挙げるとしたら?
「ユニットを組んだことかな。昔から団体行動が嫌いだし、あんまり同じ業界の子と戯れるのも好きじゃなかったんですよ。でもミリオンガールズZとして2年ぐらい活動して、すごく良かったです。同じ方向を向いている仲間と一緒に、このユニットをどう盛り上げようとか考えるようになって、だんだん心を開くようになりました」
――どのぐらい心を開くまで時間がかかったんですか。
「本当に仲良くなったなと感じるまで1年ぐらいかかりましたね」
――それはメンバーと過ごす時間が長くなることで心を開けたんですか。
「それもあるし、特に佐倉絆ちゃんとは作品で共演して仲良くなりました。連絡先を交換して、くだらないやり取りをラインでするようになったのも大きいですね」
――AVの撮影以外で会っている子と共演するのって気恥ずかしくないですか。
「ちょっと恥ずかしかった(笑)」
――ユニット活動で特に楽しかったことは?
「ライブかな。最初はダンスが苦手だったんですけど、ようやく最近ダンスも身に付いて、余裕が出てきて、より楽しくなりました」
――ユニット結成当時の映像を観返したことはありますか。
「ある…棒が踊っているような感じでした(笑)。前はレッスンの時だけ頑張っていたんですけど、最近はライブが近くなると自主練をして確認するようになりました。メンバー同士で励まし合うこともあったし」
――青春しているじゃないですか! そうやって皆でひとつのことに打ち込む経験って学生時代にありましたか。
「はい。バスケ部だったんで」
――団体行動が苦手だったのに、体育会系のノリには付いていけたんですね。
「何とか頑張っていました(笑)。でもミリオンガールズZの活動は楽しかったから苦にならなかったですね」
――ミリオンで出演した作品の中で、特に印象的な1本は何ですか。
「『星美りかのファン感謝祭 りかちゃんがHしちゃうぞ大作戦!』(以下、『ファン感』)ですね。募集をかけたら、リアルにイベントに来てくれるファンの方も大勢応募してきて。履歴書を見たら知っている方も多くて、自分では公平に審査できないなと思ったんですよ」
――ファンに順位付けするようなものですからね。
「なので、最終的に選ぶのはKMPのスタッフの方に任せたんですけど、そしたらイベントによく来るファンの方が3人いました(笑)。現場で顔を合わせたら、ちょっと気まずかったですね」
――ファンにとっても勇気のいることですよね。
「そうですよね~。撮影が終わった後にイベントがあって、『ファン感』に参加した人と話したら、『オマンコにティッシュが付いていたよ』って言われて、すごくやめて欲しかった~(笑)。だったら、その時に言って欲しかった」
――大勢の前では言いにくかったんじゃないですか(笑)。撮影で印象的だったことは?
「けっこう皆、頑張っていましたね。他の参加者やスタッフさんが大勢いるから緊張するんじゃないかなと思っていたら、皆ギンギンに勃起していて。ちゃんと射精して帰っていったので良かったです。あとオーディション形式で、最後まで勝ち残った人がウチとセックスできるんですけど、その勝ち残った人のキャラが濃くて。ウチにお手紙を書いて気持ちを伝える審査で、『俺は童貞だから、ここで夢を叶えたい!』って熱いメッセージを貰ったんですよ。それで彼を選んだら、けっこうスムーズにやってて、あんまり童貞っぽくなかったんです(笑)」
――童貞疑惑が浮上したんですね(笑)。
「それから、ずーっと疑っていたんですよ。『ファン感』の撮影が終わってから開催したイベントにも来ないし、もしかしてサクラかもって。そしたら今月の地方イベントで、やっと会いに来たんです。それで仕込みじゃなくて本当のファンだったんだって判明して、『あなたサクラじゃなかったんだね』って言いましたよ(笑)。後で『ファン感』の別の参加者に聞いたんですけど、その彼はいろんな女の子の『ファン感』に参加していたんですよ。『ファン感』のプロみたいな。だから自分の売り込み方が上手かったんですよね。それを知って、ちょっと悔しかったです」
――もしかしたら彼は他の女優さんとセックスしていた可能性もある訳ですね。
「そこは童貞だったと信じたいですけどね(笑)」
――引退作『引退 星美りか』のお話をおうかがいしたいんですが、海外ロケだったんですよね。
「タイに行って撮影したんですけど、引退作だからって訳じゃなくて、もともと次回作は海外で撮影と決まっていたんです。ただ、どこに行くかは決まっていなくて、候補に挙がっていたのが、常に蛭が体に吸いついていないとおかしいぐらいのマレーシアの奥地か、モンゴルの草原か、カジノのある韓国のどこかか、タイかインド」
――めちゃくちゃな選択肢じゃないですか(笑)。それは星美さんさえ良ければ、どこの国でも行けたんですか。
「それがウチの事務所の社長さんが、海外は何が起こるか分からないから、安全が確保できない国は止めようと」
――まあ懸命な判断ですよね(笑)。
「それでギリギリまで場所が決まらなくて、撮影当日に成田空港でロケ先を知らされたんです」
――現地で遊ぶ時間はあったんですか。
「ビーチに行ったり、動物園に行ったりしたんですけど、ドキュメントだったので、ずっとカメラは回しているんです。ただゴーゴーバーに行った時は撮影ができなかった」
――まあゴーゴーバーは撮影NGでしょうね。
「女の子がおっぱい出して踊っていて面白かった! あと私以外にも女性のお客さんがいました。タイはどこに行っても能天気な感じで、悩んでいるのが馬鹿らしくなる国でした」
――暑い国はそういう傾向がありますよね。
「そう! 陽気なんですよね」
――カラミはどうでしたか。
「タイガー小堺監督とハメ撮りを3回しました。今まで男優さんとハメ撮りしたことはあったんですけど、監督とするのは初めてで新鮮でした」
――引退作が監督とのハメ撮りって珍しいですね。タイガー小堺監督とお仕事をしたことはあったんですか。
「前作の『中出し女肉便器』で初めてお仕事をご一緒しました。肉便器から、いきなり引退作になっちゃった(笑)」
――タイガー小堺監督に抱いたイメージは?
「サブカルチャーが大好きなイメージ。あと乳首の周りの毛がハンパない!」
――インパクトのある答えですね(笑)。
「脱がせてビックリしました(笑)。お尻の穴も毛深くて、ちょっと舐めるのが大変でしたね」
――普通のカラミとハメ撮りだと、どっちがセックスに集中しやすいですか。
「プライベート感のあるハメ撮りですね。この引退作でもリラックスして素のセックスができました。ちょっとタイガー小堺監督がマグロ気味でしたけどね(笑)」
――最後に引退作の見どころを教えてください。
「ドキュメンタリーなので、今までの作品と違って、全編に渡って素の星美りかを見ることができます。ほぼカメラを意識していなかったので、怒っている顔も船酔いしている顔もすべて映っているのでお楽しみに!」
(文=猪口貴裕/写真=カズヒロ)