思えば、筆者の日常生活で部屋着姿の女のコとイチャイチャすることはない。つまり、“部屋着こそが非日常”と捉えることもできるわけだ。
そうと分かれば、このシチュエーションは楽しめるものだった。しばらくの間、部屋着姿の彼女と恋人気分を味わう。
このままずっと普段着姿でコトを進めたいと思ったが、これがアッサリOKとなった。彼女の部屋で成り行きでエッチしてしまうような感覚だった。
ここで、ちょっと気になったのが、部屋の明るさだ。通常のソープランドではまったく気にならないのだが、思わず照れてしまう。これもプライベート感が出た感じか。ということで、部屋の灯りを消して、一気にフィニッシュへ…。
最後にお風呂という変則的な流れになったが、普通ならここで、女性の方から「背中のファスナーを下ろしてくださる?」となるタイミングだ。しかし部屋着ということで、ユウちゃんが腕をクロスさせてニットワンピースの裾をつかんで、自分で脱ぎはじめた。
これが不思議なもので、目の前で脱がれると気恥ずかしいものがある。思わず、彼女に対して背中を向けてしまった。なんだか、くすぐったい感じがしてたまらなかった。まさか、部屋着というアイテムで、ここまで楽しめるとは…。店を出る時には、すっかり彼女の家から帰る気分だった。
(文=子門仁)