風俗利用者の高齢化が進み、若者は減少、総じてユーザー人口が減っているといった話はよく聞くが、最近ではキャバクラの利用者も減っているのだという。悪質ボッタクリ店の報道などで怖いイメージがついてしまったことも、無関係ではないのかもしれない。
先日、“怖い”とは真逆の、楽しいコンセプトで営業しているキャバクラを見つけた。
キャバクラというと、まず思い浮かべるのは、豪華な雰囲気のキャスト。きらびやかなヘアメイクにドレスというスタイルで、マンツーマンでお酒の相手をしてくれる。時にはヘルプと呼ばれる補佐的なキャストもついて、楽しいひと時を過ごす。
筆者が体験した『T』という店は、まず場所からしてキャバクラのイメージがないところだった。歌舞伎町や六本木ではなく、オタク街・秋葉原だ。そして、キャストはヘアメイクは華美ではなくナチュラルで、いかにも普通の女のコといった感じ。さらに着ている衣装はドレスではなく、体操着&ブルマだった。なんでも『体操着キャバクラ』と呼ぶそうだ。
ただ、秋葉原という場所柄、コスプレ色が強いこともあり、最初はメイドカフェのようなノリなのかと思った。システムをチェックすると、ビールや焼酎などのアルコールに、ソフトドリンクが飲み放題で40分ワンセットだった。
筆者についた女のコに、「ハルカも一杯いただいてよろしいですか?」と自己紹介されながら聞かれた。ちなみに、キャストのドリンク代は1000円前後で、フードはお菓子類しかなかった。これはどれも1,000円以下で、何万円ものフルーツ盛りなどが出てくる従来のキャバクラを考えると、メイドカフェっぽくもあった。