青木りん:まあ、恋愛くらいしてもバチは当たらないとは思うんだけど、できないよね。昔はまだピュアで騙される心があったけど、今はもうまったくないから。ホストでも何でもいいから、騙されてキューンとかしたいんだけど!
しじみ:冷めてるねぇ(笑)。りんりんを手玉に取れるような男はなかなかいないだろうな。
青木りん:いいなと思う人がいても、「好き」って告白して「俺も好き」って言われると、なんか萎えちゃう。
しじみ:えーー! 難しいね。
青木りん:両想いになるのは嬉しいけど、簡単に手に入ってすぐ体の関係になるのは寂しい。セックスすると、それで終わりって気がしちゃう。最初の“好き”とか“憧れる”って気持ちを、長く持ち続けられることが大事だから、すごく面倒臭いかもしれないけど、一緒にご飯行くだけで帰るとか、手をつなぐだけでドキドキするみたいな関係でずっといられる恋がしたい。
しじみ:プラトニックな恋愛に憧れるんだね。それはAV女優の職業病なのかな?
青木りん:それは昔から。私、中学のとき処女なのに“ヤリマン”ってあだ名だったし。
しじみ: 処女なのにヤリマン(笑)。
青木りん:乳デカイってだけでそんなこと言ってくる男子が怖くてすごく嫌で、その頃から、近付いてくる男はどうせみんな私とヤりたいだけだろって思ってた。
しじみ:AVの仕事に就く前からそういうトラウマがあったんだね。
青木りん:実際、普段普通に生活してても体を求められることが多いし、誘ってないのに「僕のこと誘ってたでしょ♪」って勘違いされたりすることも多くて、びっくりするしウンザリする。
しじみ:それは病むね…。
青木りん:昔は、「なんで私ばっかりそういう目で見られなきゃいけないの!?」って悩んでたけど、今はさすがに慣れたから「おっぱい! おっぱい!」って指差されても、「はいはい、ボヨヨ~ン」とか「ああ、大きいっしょ♪」って普通に返せるし、「3万でどう?」とか言われても「いやいや安過ぎるでしょ」ってツッコむ余裕あるけどね。
しじみ:たくましいね(涙)。そういうのもあって男嫌いになったの?
青木りん:そんなことないよ。性的な関係がない男友達はすごく好きだし、大事にしたい。
しじみ:うーーん。それ以上の関係にはなれないの? 付き合ったりはできない?
青木りん:付き合うなら、相手にはAVの仕事のことを尊重してほしいし、私の仕事に対する姿勢もちゃんとわかってほしいんだよね。贅沢なのかもしれないけど。