【考え付いた解決方法は…】
JOJO「分かった。確かにこっちが悪い。昨日の分と今日の分、1泊ずつベッド代を払うよ。それで勘弁してもらえるかい?」
管理人「…」
普通なら、いくらかのお金を握らせて見逃してもらう。発展途上国なんてそんなものだ。
ところが、管理人の彼は真面目そうな印象だった。賄賂は通用しない、あるいはかえって事態を悪化させるかもしれない。そう考えたぼくは、追加でベッド代を支払うことを提案してこの件の解決を試みた。
JOJO「ね? それで問題ないだろ? 今から出て行くなんて無理だし、そうしたくもない。もう1時だよ。申し訳ないけど、それで納得してほしい」
管理人「2人で使ったんだから、彼女の分のお金も必要だ」
この宿のドミトリーのベッドは、1泊1000円だった。ぼくは追加でベッド1つを2泊分、計2000円支払うつもりだった。ところが管理人は2人×2日分の4000円を要求してきた。
それはない…。
ぼくたちは自分のベッド代を払ってるし、使ったベッドは1台だけだ。それも1時間ちょっとくらいの話。痕跡を残さないように気を使っていたため、リネンを乱すようなこともしていない。
まぁ腹を立てているんだろう…。その気持ちは分かる。
小汚い東洋人の旅行者に勝手にベッド使われたら腹も立つよな…。
ぼくはできるだけ冷静に、丁寧な口調で交渉した。
JOJO「それはおかしいよ。ベッドはひとつしか使ってないんだから1つ分しか払えないよ」
管理人「…」
何も言わないってことは納得したんだろう。
JOJO「それでいいね?」
そう念押ししても彼は何も答えなかったので、ぼくは提案が受け入れられたものと判断して部屋に戻った。
部屋では服を着た彼女が心配そうに待っていた。
「ごめん。なんか盛り下がっちゃったね。今日はもう寝ようか?」などと言うぼくではもちろんない。
きちんと(?)お金を払って使わせてもらう訳だし、もうコソコソ遠慮することもない。
彼女に事情を説明し、ぼくたちは昨日より激しく求め合った。
翌朝。彼女よりぼくが先にチェックアウトすることになった。
管理人に約束通りの金額を払う。
にこりともしない管理人。
そりゃそうか…。
「ありがとう」
ぼくは笑顔で彼にそう言って、外に出た。彼女は外まで見送りにきてくれた。
「気をつけて楽しんで旅してね。またどこかで」
旅人同士のテンプレートのような挨拶。
ひとつだけ違ったのは、一緒にいた友人の目も気にせずに、ぼくが彼女を抱きしめたこと。
普段そういうことをしないぼくを友人は不思議そうな顔で見ていた。
(文=JOJO)
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著者:JOJO
「今一番エロい日本人バックパッカー」。エロをテーマに世界一周中の複数SEX好き変態アラサー。「エロについては食わず嫌いせずになんでもトライしてみる」をモットーに、まだ見ぬエロを求めて世界を放浪中。
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