――さっそくなんだけど、こころチャンはお客さんのことを好きになったことってあるのかな?
こころ:はい、ありますよ。風俗とはいえ男と女ですから、気持ちがグンと入っちゃうことがあります。
――どんな人だったの?
こころ:うーん、何人かいますけど…。
――なにか共通点とかは?
こころ:年齢も見た目もバラバラですね。でも、強いて挙げれば、亭主関白っぽい人ですかね?
――オラオラ系とは違うのかな?
こころ:全然違います。自分に自信を持っていて、オンとオフの切り替えが上手というか…。
――あれ? もしかしてこころチャンってMなのかな?
こころ:はい。どちらかというとMだと思います。
――だからグイグイ引っ張っていってくれるような人に惚れやすいんだ。
こころ:そうかもしれませんね。あっ、でも年下の可愛い男性にも心がときめくこともしょっちゅうですね。
――あらら、それは両極端だね。
こころ:フフフ、でも年下の男性でも、リードが上手な人って結構いるんですよ。
――ふーん、そういうものなのかね。
目をキラキラさせながら、好きになったお客さんのことを語るこころチャン。パッと見た感じはSっぽいキャラだったのだが、会話を続けているうちに素の表情を見せ始めてくれたのだろう。
こんな綺麗な女性に惚れられるだなんて、羨ましい男性客がいたもんである。
――そういうお客さんと発展したことってあるのかな?
こころ:え?
――ほら、外でデートしたりとか食事したりとかさ。
こころ:うーん、食事くらいならありますけど…。それ以上はないですね。
――え? せっかく食事したのにエッチもせずに終わったの?
こころ:はい。みなさんあまりガツガツしていなくて、紳士的でしたね。
――なるほどね。そういう余裕のある男性だからこそ、こころチャンに惚れてもらえたのかもね。
こころ:はい。きっとそうですね。