【揉めはじめる青年グループ】
2時間経ったところで、青年と妹がようやく戻ってきた。
と、すぐに皆で揉めはじめた。
JOJO「どうしたの? 両替しに行ったのは一体誰の友だちなの?」
全員が首を横に振る…。
そう、持ち逃げだ!
詳しい話を聞くと、その男はCasaを知ってるから紹介してくれると言ってついてきただけだった。
これはグルなのかな…。
ぼくは目の前のグループ自体を疑い始めた。注意深く観察したが、どうも本気で揉めてるように見える。
「なんであいつに行かせたんだっ!?」とか言ってるし。
まぁ、逃げてしまったとしても20ドルの損害だ。イライラしても仕方ないので、一部始終を楽しむことにした。
揉めること数分。
「金を渡したのはあの日本人。だから俺たち悪くない」
ということで落ち着いたみたいだ。
「ごめんね!」って軽い感じで謝ってきた。
【お金を持ち逃げされたから値下げして】
この時点でCasa前に着いてから2時間以上経過。お金を取り返すのはもう無理だろう。
テンションだだ下がりの友人。
彼は前日も別の女の子遊んでいるので、もう今日は遊ぶ気ないだろうなと頭の中で考えていた。
ぼくはというと、もうめんどくせって思ってたけど、帰ってきたロリ顔の妹を見たらやっぱりヤリたいなと思い始めていた。
でも友だちが遊ばないのに自分だけ遊ぶのもなぁ…。
こんな状態で待たせるのもなんだし…。
友人「JOJO…お金貸して!」
彼のやる気は失われていなかった。お金を持ち逃げされてしまった彼は、ここで値引き交渉を開始。
友人「25CUCにしてくれない? もうお金ないんだ」
Casa代が15CUCだから、嬢の取り分はたったの10CUC(10ドル)。
グループの皆で顔を見合わせて考えてる…。
黄色の嬢「いいわよ」
まさかの値引き成功!
まぁ、お金盗られてるの見てるしな。少しは責任を感じたんだろう。意外にも律儀な彼らに驚いた(ただお金が欲しかっただけの可能性もあるけど)。
値引きが成立すると、すかさず妹が腕を組んできた。
妹「あなたは35CUCって言ったもんね? だよね?」
自分も値引きされるかもって焦ったんだろう。
かわいいやつめ。
一向に部屋が空かないCasaを諦め、別のCasaに皆でぞろぞろ移動した。
最初からそこ行けや!
とは言わない。大人だから。
別のCasaに着き、寝ていた住人を叩き起こして中へ入る。申し訳ない気もするけど、2部屋分で家主は30CUCも稼いでるから、まぁいいんだろう。