この十数年で、秋葉原の印象はガラリと変わってしまった。以前は電気街として、その後はオタク系の店が増えたり、メイド文化が栄え、萌えの街というイメージがすっかり強くなった。
そして現在は、AKB48の拠点ということで、アイドルの街というイメージがある。とは言うものの、メジャーシーンで活躍しているのは、それこそAKB48くらいだろう。そのほかの多くは、小さなライブハウスで、少人数の客を相手にパフォーマンスを行う『地下アイドル』と呼ばれる女のコたちだ。
この地下アイドルをコンセプトにした風俗店が秋葉原にあるという。しかも、地下アイドルそのものが在籍しているのだとか…となれば、もはやコンセプト云々どころの話ではない。
アイドルなのにそんなことしていいのか? 万が一、将来メジャーになった時に大丈夫なのか? といった疑問がふつふつと頭の中をよぎる。
公式サイトには、アイドル風のコスチュームを着た女のコたちの姿があり、レベルはかなり高かった。女のコたちはランク分けされていて、入店したての場合は“研修生”、トップクラスは“ネ申”となっていて、ランクで指名料金が違っていた。
ちなみに、“ネ申”とはカタカナのネの字と、漢字の申を組み合わせ、神を強調した表現方法のことだ。もちろん、筆者は神クラスを指名。やって来たのは、まなちゃん(仮名)というスレンダーな女のコだった。たしかに可愛いが、彼女が「地下アイドル」なのかはまったく分からなかった。
実は、この店を利用する前に、秋葉原を拠点とする地下アイドルをざっくりと調べていた筆者。その疑問をまなちゃんに伝えると、
「前にイベントに出ました! ほら!」
と、スマホの写真を見せてくれた。そこには、彼女が歌っているショットがあった。