――しじみさんに恋愛感情はあったんですか。
「いや。とりあえず彼氏が欲しいなと思っていた時に告白されたから付き合っただけで、良い人がいたら乗り換えようかなと(笑)。やっぱり急な田舎暮らしで、誰も知り合いがいないから寂しいんですよ」
――学生時代の友達とは会っていたんですか。
「病院があるのは実家の隣町で遠かったし、たまに会っても主婦の子が多いので、お茶だけで終わって飲みに行こうとはならないんですよ」
――それは孤独ですね。病院の息子と結婚も考えていたんですか。
「はい。結婚して子供ができたら、それでもいいなと思っていたんです。でも半年で田舎暮らしがキツ過ぎて、やっぱり東京に戻ることにしたんです。高校卒業と同時に上京したので、完全に田舎暮らしを舐めていましたね。病院ではいじめられるし…」
――いじめもあったんですか。
「先生、看護師、事務と3人体制で10年以上やっていた町の小さな病院なので、いきなり私みたいなワケの分からない人が入ったのでいじめられて。毎日Twitterに愚痴を書いていたんですよ。それだけが私のストレス発散だったんですけど、なぜかバレてしまって。ますますいじめられて毎日泣いていたんですよ。友達もできないし、車の免許も持ってなかったんですけど、車がないと田舎は人じゃないですからね。いろいろ詰んで、東京に戻りました」
――東京に戻る時に仕事のあてはあったんですか。
「役者を3年間も辞めていたのに、結局、結婚もできていない、子供もいない状況だから、もう好き勝手に生きてやろうと。また大好きな役者に戻ろうと、そういう意気込みで戻ってきました。それで前にお仕事していた方たちに連絡を取ってVシネマや映画に出たり、ツイッターにDMが来たのが縁でAVのエキストラをやったり、あと撮影会をやっったりしています」
――普通のバイトはやっていないんですか。
「最初は喫茶店でバイトしていたんですけど、あんまり融通が利かなくて。役者のお仕事って急に入ってくるから、前日に休みますってやっていたらクビになって。でも今はバイトをしなくても生活はできています。あと最近、イメージDVDの脚本と監督をするお仕事のオファーがあったんですよ。それが定期的にあるといいんですけどね」
――今でも子供は欲しいんですか。
「欲しい! でも欲しくても無常に3年が過ぎたから、今は好きなことをやろうという気持ちが強いです」
――交際相手に子供が欲しいことは伝えていたんですか。
「もちろん。付き合ったら、すぐに『中出しして!』って言ってましたもん。医者の息子にも言ったんですけど全然してくれなかったです。世の中では、こんなに中出しモノが流行っているんだから『やりたいでしょう?』って思っていたんですけどね(笑)」
――まあ付き合って間もないのに「中出しして」って言われたら男は引きますよね(笑)。
「そうなんですよね。東京に戻ってきて、付き合った男性もいたんですけど、『中出しして』って言うと、『怖い…』って逃げられて長続きしないんですよね」
――学ばないですね~(笑)。普通は男女の駆け引きとかあるじゃないですか。
「友達にも『それじゃ駄目だよ!』ってすごく言われるんですよ。でも我慢できなくなるんですよね~。この人は本当にリスクを背負ってセックスしてくれているのかと。人生をかけるぐらいの覚悟を決めてセックスしろよ、みたいな」
――重いセックスですね~。ただ彼氏は途切れなくできるようになったんですね。
「そうですね。男性への依存度が高くなっちゃって」
――でも恋愛できるようになったのは良いことですよ。
「ちょっとずつ人間味を取り戻しています(笑)」
(取材・文=猪口貴裕/撮影=石川真魚)
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