――あと車椅子の扱いが上手かったことに感心しました。
「昔、車椅子が置いてあった児童会館で遊んでいたので、けっこう得意なんですよ」
――車椅子の上でのセックスは軟体ぶりが発揮されていましたよね。
「足が悪いのに、すごく開脚するっていう(笑)。でもアパートの階段が急だったから、そこで車椅子を使うのは怖かったです」
――しかも狭い階段でバックとかしていましたからね。
「アパート自体がボロボロで、いつか崩れるんじゃないかって不安でした。いつもFAさんは壊れそうなところばかりで、トイレがないこともあって。この時のアパートはトイレがあったんですけど、安定の汚さでした。そして寒かった…」
――撮影場所やシチュエーション以外で、昭和だなと感じることはありましたか。
「FAさんの撮影では、ほとんどメイクをしてないんですよ。それが昭和っぽくなるというか面白いですね」
――武藤さんは映画を観るのが好きとのことですが、昭和の映画も観ますか。
「う~ん…あんまり意識したことないけど、一番好きなのはアクションです。マッチョなお兄さんたちが血だらけで戦うような映画」
――それは意外ですね。
「戦ってる姿って良くないですか? もともとアニヲタだったんですけど、ジャンルで言うとロボット系が好きで、ガンダム、マクロス、アクエリオン、エヴァンゲリオン…。そういうロボット同士が戦うのもいいけど、人間もいいなと思って。あとゲームも『戦国BASARA』にハマったので、その影響も大きいですね」
――じゃあ好きな男性のタイプもマッチョですか。
「そうなんですけど、実際に付き合った人はガリガリでエヴァみたいな体の人ばかりでした(笑)。マッチョに縁がないんですよね」
――男優さんはマッチョな方が多いじゃないですか。
「FAさんもそうですけど、最近は太って腹の出ている男優さんと共演することが多いんですよ。だから、たまにマッチョの男優さんだとテンションが上がって、めっちゃ触ったり叩いたりします(笑)」
――武藤さんはストリップでも活躍していますけど、華奢なようで、けっこう筋肉がありますよね。
「マッチョ好きなんで、自分もマッチョになりたいんです。だから日頃からプロテインとアミノ酸は欠かせません! まあお酒も飲みますけどね…」
(文=猪口貴裕/写真=カズヒロ)