あどけない顔立ちとAカップの微乳から受ける印象は無垢な美少女なれども、どんなにハードコアな内容でも体当たりで挑む前のめりな姿勢と、柔らかな軟体ボディを武器に、多彩なジャンルのAVに出演する武藤つぐみ。
ロリ系女優のイメージが強い平成6年生まれの彼女に、どこか陰のある、昭和のエッセンスを見出したのがFAプロのヘンリー塚本監督だ。特に今年リリースのFAプロ出演作は、その傾向が顕著で、『未亡人の母の乳房』では日常的に父親と肉体関係を持つ足の不自由な娘、『近親相姦 父親にソレを許した娘たち』では眠っている間に祖父から犯される孫娘を演じ、大人たちの歪な性欲に翻弄される少女を儚げな佇まいで表現した。
全26編のオムニバスからなる「AV OPEN 2016」のドラマ・ドキュメンタリー部門エントリー作品『必ずヌケる!ナマナマしい男女SEXド迫力映像』では「中年男の性的いたずら」「中年男と女子学生のファック!」と2本のエピソードに出演しているが、ここでも親ほど年の離れた中年男に性的いたずらを受ける少女を背徳感たっぷりに演じている。
そんな武藤つぐみに独占インタビューを敢行し、FAプロ出演作の撮影裏話を中心に話を聞いた。
――いくつものヘンリー塚本監督作品に出演していますが、監督の第一印象はいかがでしたか。
「初めて会ったのは面接だったんですけど、すごく年上なので怖くて最初は何も喋れなかったんです。そしたら突然『ベロ出して』と言われて、出したら『いいベロだ』みたいな(笑)。おったまげ~って感じですよ。その後にマネージャーが『彼女は軟体なんですよ』って言うから、何パターンか軟体のポーズをしたら、『そこのソファに座って』って、ソファの上で軟体ポーズを指示されて。その時の印象が独特で、面白い人だなと思ったんです。そこから打ち解けて、いろいろ話すことができました」
――『ヘンリー塚本の接吻クレイジー』では、監督と濃厚な接吻を繰り広げていますけど、男優さんとする接吻とは違いましたか?
「全然違います! バキューム並みの接吻で、化粧が全部とれちゃいます。メイク室に戻ると吸われ過ぎて口の周りが真っ赤っ赤(笑)」
――新作の『必ずヌケるナマナマしい男女SEXド迫力映像』では2本のエピソードに出演していますけど、生々しいセックスシーンを見せるオムニバスということもあって、ほとんどセリフはないですね。
「コーナーみたいな感じで短いエピソードが続くんですけど、この作品に限らず、FAさんではセリフのない役が多いんですよ。いつも無口でされるがまま」
――確かに、そういう役柄ばかりですね。「中年男の性的いたずら」でも見知らぬ中年男に弄ばれる少女の役ですけど、「中年男と女子学生のファック!」は受身と言うよりも、自分から快楽を求めていく感じですね。
「女子学生は赤外線カメラで撮影しているほうですよね。あれは森の中で段ボールだけ敷いて、その上でファックしたんですけど本当に何も見えなくて、虫がいっぱい寄ってきました(笑)」