【VIPルームで遊んでみないかい? ウェイターからの魅力的な誘い】
Hong Kong Gentlemen’s Clubに通い始めて2日目のこと。日曜の夕方だったため、前夜ほど多くはない。それでも、そこそこ客は入っていた。次々に声をかけてくる嬢を触ったり会話したりしながら適当にチップ渡してやり過ごしてると、あるウェイターが近づいてきた。
ウェイター「あれ、君は昨日も来てたよね? また来たのかぁハハハ! 昨日は楽しめたかい?」
JOJO「もちろん楽しかったよー! でも昨日はヤッてないねんだよね」
ウェイター「それはダメだ。ここに来たらしっかり遊ばないと。どういう女の子が好みなんだい? あの娘なんかどう? セクシーな身体してるだろ?」
彼が指差したのは、ケツがでかい太めの褐色肌ラテン系女子。中南米にはとにかくこういう体型の売春婦が多い。スレンダーな女の子を好む人が多い日本人には、あまりウケないタイプだ。
JOJO「うーん…あれはデカすぎるよ」
ウェイター「あれがデカすぎるのか? いいと思うんだけどなぁ…。君の好みはスレンダーな娘か? オーケーだ! ちょっと待っててくれ!」
彼は次々に女の子に声をかけ、ぼくの元に送ってきた。悪くない嬢も数人いた。それでもどの嬢もピンとはこなかった。好みの女の子がなかなか現れないので、酒を飲みながら適当にあしらっていた。
ウェイター「なぁJOJO、VIPルームを使わないか? 48ドルでビール6本と女の子つけるからさ!」
断り続けていると、ウェイターは誘いの路線を変えてきた。
JOJO「VIPルーム? 楽しそうだね! でもごめん、そんなにお金持ってないんだ」
48ドルという値段は、日本で遊ぶことを考えれば決して高くない。それでも、店の外に出れば20ドルで遊ぶことができる売春婦が山ほどいる。仕事を辞め、無収入で貧乏旅行を続けているぼくにとって、その出費は大きかった。
確実に楽しめるのであればいいのかもしれない。でも48ドル払ってスレた女の子に当たってしまうリスクが怖かった。
ウェイター「おれの友達の娘をつける。絶対にJOJOを満足させる自信があるんだ。おれに任せてくれないか?」
JOJO「いやぁでも…」
ウェイター「さぁこっちだ! とりあえず見に行こう!」
渋っているぼくを彼は強引に立たせ、部屋に案内した。まぁ見るだけなら問題ないか。