ハイヒールに網タイツ、肩のストラップ部分がカットされて肩甲骨が丸出しのレオタード、手首にはカフス、首には蝶ネクタイ。そして、頭にはウサギの耳が付いたカチューシャ…つまり、バニーガール姿だった。
そして、この衣装こそが、Iさんが教えてくれた“一番着こなしが難しいコスチューム”なのだ。理由は、「身体のラインが出過ぎる」という単純明快なものだった。
たしかに、バニーガールが“ずんぐりむっくり”な体型だったら興醒めだ。このソープでお相手となったアオイさんも、「シェイプアップのために、かなりの摂生を強いられます」と言っていた。
彼女は、これまでもいくつかのソープランドに在籍した経験があるそうで、どこよりもボディラインに気をつかうのは、このバニーガール専門ソープランドなのだという。さらに、立っている時は背筋をピンと伸ばしていないとサマにならないため、「体幹を鍛えるので、それもけっこう大変」と教えてくれた。
筆者が疑問に思ったのは、バニーガール以外でも身体のラインが強調されるものがあるということだ。たとえば、チャイナドレスなんかもそうだろう。すると彼女は、
「スリット(切り込み)があるから、多少お尻が大きくても余裕があるの。でも、バニーガールのコスチュームはハイレグスタイルが多いから、お尻が上がっていないと格好悪くなる」
と答えた。これは、女のコのスタイル重視の風俗ファンにとってはお得な情報なのかもしれない。まぁ、そんなことはおかまいなしで、少々むっちりしていようが、バニーガールは男ウケがいい衣装ではあるわけだが…。
ちなみに、アオイさんとのプレイで気付いたことがある。それは、体幹を鍛えているからか、マットやベッドで彼女が上になって腰をグラインドさせた時に躍動感と力強さを感じたことだ。鍛えられたウサギさんは、フィジカルもスゴかったということで(笑)。
(文=子門仁)