「09年あたりのチャオベラは、ブレイク寸前と言われていた。しかしその後、岡田ロビン翔子さんが“圧力鍋”をテーマにした楽曲『やべ～なべ～な 圧力ベ～ナ～』を発表したころから、『方向性がわからない』といった声が出始めた。当時はAKB48が露出を増やしていた時期と重なり、ほかにもアイドルグループがひしめき合っていた。そうした状況から一歩抜け出したいと考えていたように思います」（アイドルライター）
しかし、AKB48が一気にスターダムを駆けのぼったのと反比例するように、チャオベラの影は薄くなってしまった。ライブ動員数が100人を切ることもあり、過去の雑誌インタビューでメンバーは「解散も考えた」「空中分解寸前だった」と語っている。それでも12年のレーベル移籍を機にふたたび注目を浴び始め、今夏無事に10周年を迎えた。
先日には10周年記念ライブを開催。これまでの活動について、岡田ロビン翔子は「奇跡だと思う」と振り返り、橋本愛奈は「解散危機も何度もありましたけど、それを全部乗り越えたのもファンの皆さんのおかげ」と感謝した。今回のMVで「大人の女性の色っぽさ」が称賛されたチャオベラ。若手アイドルにはない10年戦士の魅力を備える彼女たちの本当の快進撃は、これから始まるのかもしれない。
（文＝愉快）
