ある時を境に仕事のストレスが増した。重くなる責任、土日の休みもままならない程の長時間労働。あまりの激務に身体が悲鳴をあげ、体調を崩すこともあった。
このまま仕事に疲れて年を重ねていくんだろうか。本当にそれでいいのか? もっと楽しい人生を歩みたくないか?
そう考え始めて半年後、ぼくは上司に辞表を出していた。
一度辞めてしまえば、時間は十分にある。
旅に出よう。
ぼくは3年の旅を終えて帰国していたその友人に電話をかけた。
「旅をするなら何かテーマを持たせるといい。写真だったりサッカーだったり、好きなことならなんだっていい。旅が長くなればマンネリする時期が必ずくる。そのときにテーマがあったらそれをモチベーションに旅を楽しめるから」
友人のアドバイスを聞いて考えるようになった。綺麗な景色は好きだ。写真は悪くない。でもそんな旅人は山ほどいる。せっかく旅をするならひとと同じことをしても面白くない。自分にあった旅のテーマってなんだろう?
【普通のエロでは満足できなくなり変態の世界へ】
ぼくは昔からひとよりエロかった。中学生の頃には毎日のように彼女を人気のない場所に呼び出し、行為に及んでいた。高校生の頃にはアナルに指を突っ込んだり、真昼間のひとがいる公園でセックスしたり、電車内でオナニー遊びをしたりと、ぼくのエロはどんどんエスカレートしていった。
仕事が忙しくなったときのストレスの捌け口もエロだった。ピンサロやヘルスから始まって、いろいろな店で遊ぶものの、すぐに普通のプレイでは満足できなくなってしまった。
次に目をつけたのは、いわゆる即プレイの店だった。目隠しして部屋に来る女。お互いの顔も見ずに始まるプレイ。そんなシチュエーションに興奮してしばらく通ったが、それでも徐々に刺激が足りなくなっていった。
ぼくの性欲は一体どうしたら満たされるんだろう…。
激務の合間にネットをうろうろしているうちに行き着いたのは、とあるブログだった。
・他人の彼女を彼氏が見ている前で寝取る
・輪姦(合意の上)
・乱交パーティー
こんなAVみたいな世界が現実に存在するのかっ!?
興味を持ったぼくはすぐに行動に移した。「自分の彼女を輪姦してほしい」というネットの募集に応募してみたのだ。
待ち合わせ場所に現れたのは、ぼくを含めて3人の男とカップル。居酒屋で打ち解けてから全員でシティホテルに移動し、カップルの女を輪姦した。
彼氏の前で彼女とするセックス。自分の彼女が犯されるのを見て興奮する彼氏。そこには風俗店にはないリアリティがあった。
こうしてぼくは変態の世界へ足を踏み入れていった。
複数の女性パートナーを作り、輪姦、乱交パーティー、カップル喫茶、ハプニングバーと、変態遊びにどっぷり浸かるのに時間はかからなかった。
こんなぼくが旅をするならテーマはエロしかない。
旅中に立ち寄る世界各地の風俗に潜入し、風俗以外にも現地の素人女性を落とす。そして、それらの情報を発信していきたい。
そうテーマを決めたぼくは、世界一周エロ旅に出発した。