「1996年の秋ごろ、志村けんさん(66)に死亡説が出たことがあります。この時期、志村さんはゴールデンの冠番組が終了し、一時的に露出が減っていたタイミングでした。当時の番組は生前に収録したものに違いないといったウワサも飛び交いました。根も葉もない話ですが、その出所は同姓同名の人間の葬儀を目撃した人が広めたと言われています」(前同)
志村けんの死亡説が出た1996年は、一般家庭へのネット普及率はまだ低かった。現在は芸能人の多くがブログやTwitterを更新しており、露出がなくとも生存確認は容易だ。そんなネット全盛時代に、死亡説を出してしまった『超頭脳トレード』は、自らスタッフのリサーチ能力の低さを示したと言える。それだけ業界全体の番組制作能力が低下しているのかもしれない。
(文=平田宏利)