「作品ごとにさまざまな表情を見せる清野さんは、体当たり演技にも果敢に挑戦している。14年に公開された園子温監督の映画『TOKYO TRIBE』では、激しいアクションと共に大胆なヌードシーンに挑戦して話題を呼びました。主演映画『東京無国籍少女』でも迫力のあるアクションを披露しており、その実力は若手女優の中でもトップクラスだと評判です。ただ、清野さんは過去のインタビューで、アクションと普通の芝居に大きな違いはないと話しています。どちらかに特化することはないとも明言しており、そういった意識が幅広い演技力に表れているのかもしれません。
今回のCMでの清野さんのような、ナチュラルな演技や容姿で注目を集める女優が最近増えているように思います。次のNHK朝の連続テレビ小説のヒロインに決まった芳根京子さん(よしね・きょうこ=19)や、日本一割烹着の似合う女優・黒木華さん(くろき・はる=26) 、アンニュイな雰囲気も独特な門脇麦さん(かどわき・むぎ=23)、それに今ブレイク真っ只中の吉岡里帆さん(23)などがそうで、“可愛いけど目を見張るような美人ではない”ことで視聴者との距離が近く、演技で驚きや共感を与え、その結果女優としての知名度を上昇させています。
華やかな美人女優はイメージが固まってしまいがちですが、彼女たちの場合は役によってカメレオンのように色を変える。だからこそCMなどで、『最初、誰だか分からなかったけど…』と前置きされた上で話題になったりもします。常に話題になる時点で間違いなく美人なわけですが(笑)、押しつけがましくない、手が届きそうな美しさといったところでしょうか」(芸能ライター)
昨年、ソフトバンクのCM「教室で噂話」篇に「気になって仕方がなかった」美女として出演した際にも、そのナチュラルな演技が称賛された清野。アクションに長けた女優としての顔と自然体の美しさを武器に、今度どういった魅力を放ってくれるのか楽しみだ。
(文=aiba)