しかし、2014年にスタジオジブリのアニメ映画『思い出のマーニー』で主人公・杏奈の声優に抜擢されたことをきっかけに注目度が急上昇。もう一人の主人公であるマーニーを演じた有村架純(23)とともにメディア露出が増加し、その美貌と演技力の高さが広く知れ渡ることになった。
それまでは見た目通りのボーイッシュな役柄ばかりの印象だったが、以後は映画『ストレイヤーズ・クロニクル』で口づけによって次々と人を殺していく特殊能力を持ったセクシーキャラを演じるなど演技の幅も広がった。
「ボーイッシュ美少女のイメージから演技の幅を広げていくのは、事務所の先輩である堀北真希(27)と同じパターン。堀北は事務所との契約解消がウワサされるなど進退が注目されていますが、その後継者としては高月が最有力といえます。事務所としても『第二の堀北真希』と期待しているでしょう。顔よし、演技よしで事務所の売り出しが本格化すれば、瞬く間にブレイクしてしまうかもしれません」(芸能関係者)
クールな外見とは裏腹に極度の天然でもある高月。映画のキャンペーンで愛媛県松山市のテレビ収録に参加した際、松山のイメージを聞かれて「道後温泉とお坊ちゃま」(正解は『坊っちゃん』)と答えてマネジャーを焦らせたエピソードはファンの間で有名だ。また、出演舞台『広島に原爆を落とす日』の告知でブログに「明日はいよいよ原爆が落ちるね」と悪気なく書き込み、炎上騒ぎになったこともある。このギャップもファンを魅了する大きな要素だ。
ボーイッシュ美少女から本格派女優に脱皮しつつある高月の活躍からしばらく目が離せない。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)