今度はエミちゃんという女子大生風の女のコだった。同じ轍を踏まないためにも、今度は学生があまりいないカフェを選んだ。
ルックス的にも性格的にも申し分ない。だが、たった10分間でも女のコとデートができるこのシステムが楽しくなってしまった。欲が出たと言ってもいいかもしれない。とりあえず保留にした。
ふたたび『H』に電話すると、さすがに先方も呆れていた。しかし次にやって来た女性は、申し訳ないがタイプではなかった。これだけは譲れないものがあり、10分を待たずして切り上げた。
ここまで3人とショートデートコースを実施しているので、当初の目的であった「ワンコイン」というテーマは関係なくなってしまった。しかし、納得のいくまでやってやろうじゃないか！ そう開き直って…いや、決意して改めて店に電話をかけた。
こちらはヤル気満々だったが、先方からは「さすがに4度目はないだろう」「いい加減にしてくださいよ…」という空気を感じた。もちろん快く4人目を紹介してくれたが…。
やって来たのはユキちゃんという25歳のグラマーな女のコ。コーヒーを飲みながら、「責めるのも責められるのも好きだけど、どちらかというとSかも」「ジックリ責めるのが好き」と言ってきた。
話し方がセクシーだったこともあり、プレイすることに決めた。
ユキちゃんとのプレイは、キスからの全身リップに始まり、グラマーなバストを使ってのパイズリ。そして素股からフェラという、オーソドックスなものだった。しかし、たった10分間のデートでのトークで盛り上がっていたこともあって、プレイ中の胸の高鳴りは、普段以上のものがあった。
あのデートは前戯のようなものだったのかもしれない。そう考えれば、500円のデートは、たとえヌキがなくても立派な風俗の一部と言えそうだ。
ちなみに筆者が利用した後日、『H』では「ショートデートコース」を100円で楽しめるイベントを開催したらしい。10分間とはいえ、女のコとのデートを100円で楽しめることは素晴らしいと思う。風俗経験の少ない人でも、事前に女のコとお茶をすることによってリラックスできるだろう。風俗産業の活性化のためにも、こういったシステムは歓迎したいところだ。
（文＝子門仁）
