眉山の麓にある『阿波踊り会館』で出迎えてくれたリアルな人形たち
「飾り窓に立つ女のコを、実際に見て選んで遊ぶ」というのが風俗店の原型だとするならば、徳島市栄町にある通称「パンパン通り」に並ぶちょんの間もそのひとつに違いない。ただし、ほかのちょんの間とは少し様子が違っているが…。
現在、同様のちょんの間が残っているのは、大阪五大新地に尼崎のかんなみ街と、わずかに残る川崎堀之内、そして、徳島の栄町だけかもしれない。
栄町が変わっているのは、ほかのちょんの間街では女のコの顔がよく見えるよう明るいのに対し、真っ暗なことだ。
所々に赤く薄暗い電球が灯っているだけで、路地にさしかかっても、パッと見「今日は休みかな」と思えてしまうほど。
しかし、近づくと、客引きのオバちゃんや玄関の暗がりに座っている女のコが次第に見えてくる。
真っ暗な中に女のコのシルエットが浮かび上がる