2012年9月20日、48歳にしてメーカーの専属女優としてAVデビューした一条綺美香。気品溢れるルックスと年齢を感じさせない均整の取れたグラマラスボディーは、熟女ファンのみならず多くのAVファンから支持を集め、2014年3月には『スカパー!アダルト放送大賞』熟女女優賞を受賞。AVデビュー以降、幾つかのAVメーカーで専属女優を務めてきたことも、高い実力と人気の証と言えるだろう。
今年4月からは、新たにヘンリー塚本監督率いる老舗AVメーカー・FAプロ初の専属女優に就任。第一弾となる『未亡人の母の乳房』(4月13日発売)では、昭和に生きた女の情念を生々しく表現して、女優として新境地を切り拓いている。4月11日で52歳となり、ますます美しさに磨きをかける彼女に、FAプロ専属女優としての抱負やプライベートの性遍歴を直撃した。
――FAプロ初の専属女優というお話を最初に聞いた時はどう思いましたか。
「今まで専属をやらせていただいたメーカーさんは、ほかにも専属女優さんがいらっしゃったんですよ。でもFAさんは私だけだから、正直、今もプレッシャーです。『私で大丈夫ですか?』みたいな(笑)」
――FAプロにどんなイメージを持っていましたか。
「女性がほっかむりをして、戦争の匂いがするようなイメージ(笑)。まさに『未亡人の母の乳房』が、そういう役柄なんですけど。同じ事務所にFAさんの作品にたくさん出られていた方がいて、以前からお話をうかがっていたので興味津々だったんですよ。そしたら今回、ご縁があってビックリしました」
――ヘンリー塚本監督の第一印象はいかがでしたか。
「世代的にもそうなんですけど、見た目も含めて、ちょっと自分のお父さんと被るんです。ただ初めてお会いした時は、あまりお話する時間もなかったんです」
――FAプロと言えば本格ドラマですが、もともとドラマ物は好きだったんですか。
「好きか嫌いかで言うと好きなんですけど、AVに本格的なドラマ作品があると知らず、この業界に入ってきたんです。でも最初は若い子が中心のメーカーさんで専属をやらせていただいていたので、ドキュメンタリーっぽいのをやって、コスプレをやってという流れがありました。熟女系のメーカーさんに移籍して、ドラマ物が増え始めて、それまで一度も女優になりたいと思ったことはなかったので戸惑いましたね。台本を読むとセリフのことで頭がいっぱいで、余裕がないままセリフを言うと演技ができなくて。監督から演技指導が入るとセリフが飛んじゃったりして、不器用なので、うまくできなかったんですよ。それでも少しずつ演技を鍛えていただいて、まだまだ勉強不足ですけど、やっとドラマ物が面白いなと思い始めた時期にFAさんから専属のお話をいただいたんです」