熟女ソープにも高級店がある
風俗の王様と呼ばれるソープランド。その中でもさまざまなジャンルに分かれるが、『熟女ソープ』というものがある。文字通り熟女の泡姫のみが在籍するものだが、そう謳うソープランドは全国に多数存在する。ある程度経験値のある風俗ユーザーであれば、こういった熟女系風俗には激安店というイメージがあるだろう。
吉原にも数軒の熟女ソープがあるが、いずれも予算が2万円台から楽しめるお店だ。また、現在はリニューアルして店名も変わってしまったが、『T』という60分で12,000円の激安ソープの代名詞のようなお店もあった。つまり、吉原で激安店といえば熟女ソープを示すもので、それを謳っていなくても年増の泡姫がサービスすることが暗黙の了解でもあった。
ところが、最近吉原で、120分総額6万円という熟女ソープ『R』が話題になっている。たしかに価格は高級の部類だが、最近の吉原ソープは何かしらの割引サービスがあったりする。しかし、この店の公式サイトを見るかぎり、一切の割引はなかった。となれば、かなり強気に思える。気になった筆者は、実際に行ってみることにした。
まず店の雰囲気だが、スタッフの接客態度のひとつひとつが丁寧で、値段相応の高級感が漂う。肝心の泡姫をプロフィールで確認すると、30代後半を中心に、写真からでも上品さが伝わってくる女性が揃っていた。このラインナップであれば安心だと思った筆者は、スタッフにお任せすることにした。
プロの気遣いができる美熟女と…
お出迎えしてくれたのは、スレンダーなモデル体型の伊東美咲をマダムにした感じの女性だった。
プロフィール年齢は37歳だったが、目元を見るに少し上に思えた。しかし、ボディラインは崩れておらず、見事な弧を描いていた。カラダ全体がシェイプされていて、ほかの激安熟女ソープにあるような「どうせ40オーバーだし、体型の崩れは仕方ない」といった諦め感は皆無だ。
さてプレイの方だが、なにかスペシャルなことがあるわけでもなく、ごくごく当たり前のスタイルだった。しかし、そこには“至れり尽くせり”な時間があった。
常にコチラを気づかうような動きで、それでいて高級店にありがちな“くすぐったさ”がなく、純粋に気持ちいい。これが、熟女ならでは人生経験からくるのか、お店の教育の賜物なのかは分からないが、そういったことがサラリと行えていることに驚いた。まさに、いい塩梅としか言いようがないものだった。
また、余計な言葉がないことも特徴のひとつに思えた。
たとえば、激安店の熟女にありがちな、演技くさい言い回しで「気持ちいい?」とか、「アタシも感じちゃってる」的な言葉だ。サービスの一環なのだろうが、逆に興ざめしてしまうこともある。この店ではすべてがアイコンタクトだった。それだけで、大げさではなく充分に伝わった。
そして、「気が付けば」スキンを装着されて、フィニッシュを迎えていた。まるで、銀座の高級クラブのママをミラクルで口説けて、そのまま一夜を共にしたような達成感だった。
熟女ソープ=激安という“暗黙の了解”に一石を投じた『熟女高級ソープランド』。オトナの、そしてプロの気づかいを堪能した筆者は、風俗における“本当のサービス”が何かをほんの少しだけ知ったような気になるのだった。
(文=子門仁)