一夜限りのモー娘。メンバーになった松岡茉優、オタも認める「ハロプロ愛の深さ」


 特に2015年に卒業した元リーダー・鞘師里保(17)への思い入れは強く、「鞘師に出会い、鞘師の歌を聴いて、わたしの人生は今が一番輝いている!」と、自身のブログで綴っている。直筆のサインは丁寧に額縁に入れて自室に飾り、鞘師の卒業後は「私の一生の単推しはもう彼女だけって決めたんで! 後はもうみんなのことを応援していこうと思っております」と“生涯箱推し宣言”も飛び出したほどだ。

 それゆえ今回のモー娘。加入には、嬉しさの反面、いちファンとしての複雑な思いがあった様子。コンサート当日の取材会見では、「監督には殺人罪がある。私の中で何かが死んでしまった」と、ドラマの監督である松江哲明への恨み節を語った。これは、撮影や練習でモー娘。との距離が縮まっていくと共に、「モーニング娘。に会って涙を流す『私』が消えてしまった」ことに寂しさを感じたからだという。

 ただ、この松岡の発言を聞いたモー娘。ファンは、彼女のSNSに感謝のコメントを次々と投稿。ここ数年のモー娘。は、以前と比べてテレビ露出が少ないと言われており、ファンからは心配の声が絶えなかった。そのため、自身の主演ドラマでモー娘。と共演する松岡には、「ありがとう松岡さん」「自分の中のファン心を差し置いてモー娘。とのコラボしてくれた松岡さんはヲタの鑑」と、彼女の姿勢を絶賛する声が寄せられたのだ。それだけ松岡は、熱狂的なモー娘。ファンからも同志として認められているのだろう。

 HKT48・指原莉乃(23)やAKB48・柏木由紀(24)、Perfumeの「のっち」こと大本彩乃(27)など、モー娘。のファンを公言する女性芸能人は多い。しかし、その中にあって松岡は、ファンからもシンパシーを集めて一目置かれる特殊な存在といえる。複雑な心境を吐露しながらも「(今回の共演が)人生のアルバムの1ページに大きく刻まれると思います」と、共にステージに立った喜びを表現した松岡。このコラボレーションが、松岡とモー娘。双方のさらなる飛躍のきっかけになることを期待したい。
(文=西たまお)

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