先日、所用で初めて茨城県水戸市を訪れた。もちろん、現地の風俗を堪能するつもりで、知人の編集者から情報も仕入れていた。
それによると、水戸市には天王町という地域にソープランドなどの店舗型風俗店が集まっているのだという。
JR水戸駅から徒歩20分くらいで辿り着いた天王町は、午後1時すぎにもかかわらず薄暗い感じがした。たまたまだろうが、人っ子ひとり歩いていなかった。
薄暗く感じた理由のひとつは、廃墟が多いことだ。それが元・風俗店であるのは明白だった。特に、昭和50年代に総工費8億円をかけたといわれるソープランド『Q』の跡地は、ある意味で名所になっている。ちなみにこの店は、120分で総額10万円の価格でも話題になったという。
もちろん営業している店舗は何軒もあり、開いているドアの向こうからは男性スタッフが何度もお辞儀をしてきたが、声はかけられなかった。ひと通り店を見て回ったが、ピンと来るものはなかった。
その後、案内所に入ってスタッフに話を聞くことにした。もともと古びた感じだったが、5年前の震災で撤退した店が増え、7年前に制定された茨城県の迷惑防止条例によって客引き行為が禁止になったことが影響し、現在のような状況になっているのだという。
結局、その案内所で店を探すことにしたのだが、店舗型・派遣型共に人妻系の店が多かった。その中から『M』という待ち合わせ式のデリバリーヘルスを選んだ。
さっそく、水戸駅に近い場所で待ち合わせをしてホテルへ向かう。昼下がりに40歳前後の人妻と手をつないでチェックインするなんて、不倫ドラマのようでドキドキした。しかし、彼女自身のルックスは悪くないが、プレイ自体はあっさりとしたものだった。当然、満足度は低い。
というのも、その人妻が「申し訳ないですけど、延長は受け付けられません」を繰り返し、やたらと時間を気にしていたのだ。時短(プレイ時間を勝手に短くする行為)こそなかったが、キッカリと時間に終わらせて、そそくさと帰っていった。