一口に『人妻」といっても、若妻、幼な妻、熟妻などさまざまだ。マダムにミセスに、最近は聞かなくなったが、ヤンママなんて呼び方もあった。
それにしても、この『ヤンママ』という言葉は曖昧だ。本来はヤンキーが若くして母親になってしまった、つまり『ヤンキーママ』の略だったと思う。ところが、1994年に流行語になった際は、25歳までに子供を生んだ若い母親のことを指していたようだ。最近では、ヤンキーの要素はすっかり薄くなり、ただ単に若い母親のヤングママという意味合いが強くなっている。
風俗業界に目を向けると、1990年代中盤に、このヤンママが席巻していた時期がある。若気の至りもあるのか、ヤンママと呼ばれていた女のコは離婚率が高いとも言われていて、生活のために風俗業界に流れ込んできたからだ。当時、人妻店に在籍するヤンママもいれば、母親であることを隠してギャル店に在籍している女のコも多かった。後者を取材した時には、「掲載の時は妊娠線を隠してください」とお願いされたりもしたものだ。
現在、ヤンママという言葉自体があまり使われなくなっているが、先日、『ヤンママ専門店』を謳うデリヘルを発見した。それは若者の街・渋谷を拠点とする派遣型風俗店の『S』で、“刺激的なコース”があるという。
指定されたホテルで待つこと20分。筆者は少し楽しみにしていることがあった。それは、ヤンママの“源氏名”だ。
90年代、ヤンママが風俗で働いていた際には、今でいうキラキラネームの源氏名のコが少なくなかった。おそらく、自分の子どもに名前を付けるセンスで源氏名をつけたのだろう。青海と書いて「マリン」、輝星と書いて「キラリ」といった感じだ。
ということで楽しみに待っていると、小柄ながらも日焼けボディは巨乳で、明るいブラウン色のセミロングヘアの、実にヤンママチックな女性が現れた。さて、どんな源氏名なのか?