どうやら、このガングロギャルが今回のデート相手のようだ。黒ギャルと四十路半ばのオッサンが会話する様子は、他人にとっては異様な光景だろう。すれ違う人が振り返って見ているように感じた。
さらに、「デートだもん!」と腕を組んできたアゲハちゃんと歩くと、このカップルの放つ異質感は増幅されることに…。「とりあえずご飯でも…」と入ったカフェレストランでも、落ち着いた感じの店だったため、我々が座った席に対して視線が集まる。そんなことおかまいなしで堂々と振る舞う彼女は、立派というほかない。
ビジュアル的な問題はさておき、もうひとつこのデートで困ったことがあった。会話のテーマが見つからないのだ。となれば、彼女の派手さを拾い上げるしかなかった。「日焼け、スゴイよね…」という具合だ。
するとアゲハちゃんは、「私ですか? ガングロギャルっていうよりも“鬼ギャル”っていうんですよ」と教えてくれた。『鬼ギャル』は、通常のギャルの上をいく、ワンランク上(?)のギャルとのことだという。であれば、通常のギャルよりも目立つのも当然で、一緒にいるコチラの羞恥心がわき上がったとしても間違いではないな、と思った。そして、Mっ気の多い筆者には願ってもないと割り切ることにした。
ただ、派手な格好はしていても、アゲハちゃんはメチャクチャ礼儀正しい女のコだった。レストランを出る時には、きちんと「ごちそうさまでした」と深々と頭を下げ、彼女のいきつけのショップでアクセサリーをプレゼントした時にも、「ありがとうございます! ずっと大切にするね!」と嬉しそうにはしゃぎ、さらにその場でつけてみせた。
超いいコだ!
その後、プリクラを撮っているところで規定の60分になったので、デートを終了してホテルへ向かった。
アゲハちゃんは、「私と一緒だと面白いホテルがあるんですよ!」と意味ありげに話す。なにかのサービスかと思いきや、チェックインしてスグにその秘密が明らかになった。
先に部屋に入った彼女は、照明を操作して「ほら、見て!」と筆者に顔を見せてきた。そこには、顔の一部が光って浮かんでいるアゲハちゃんが…。メイクの白く塗った部分がブラックライトで青白く光っていたのだ。これに彼女は、
「超ぉウケないですかぁ?」
と得意満面。その後プレイに入れば、ブラックライトに照らされてのフェラが幻想的だったりと、ギャル風俗の良さをいろいろと発見することになった。なにより、アゲハちゃんの一生懸命さに心を打たれた。その結果、プレイは熱戦になり、冬なのに汗ばむほどだった。その後、アゲハちゃんが上になってのシックスナインでフィニッシュした。
プレイ終了後、ふたりでシャワーを浴びる際、自分の下半身を見て驚いた。なぜか、茶色い水滴の跡がついていたのだ。