色とりどりのネオンがまばゆい西堀の路地。かつては映画館もあった
前回(※1)前々回(※2)と、駅前の本番ヘルスや裏町の本番エステを紹介したが、長野県松本市に残る3つ目の歓楽街、それは“西堀”と呼ばれるスナック街である。
(※1):松本の本番中国エステ:宿場町から飲み屋街へ、寂しい街は肌寄せ合う風俗の街
(※2):松本の本ヘル:風俗がないのは表向き、本当は五反田より怪しい街
この“西堀”とは、松本城の西南に位置する飲み屋街の通称で、戦後には青線(私娼街)として栄えた路地と言われている。スマホの地図を検索しても出てこない場合は、大手2丁目9番地あたりを散策すると、ネオンに浮かぶ路地が見つかるにちがいない。
今でこそ、小ぎれいな居酒屋もあるが、数年前までは長野県にして唯一のトルコ風呂(当時)が20年以上も開業しないままに放置されていた、いわく付きの路地でもある。
現在、その場所は駐車場となったが、すぐ隣には、青線時代の名残りであろう鼓楼建築のスナック団地が、そこだけ色あせたモノクロ写真のように取り残されている。その正面には新しく立派な老人ホームが建ち、まるで路地の過去と未来を写し鏡にしているかのようだ。
開業することがなかったトルコ風呂。現在は駐車場に
鼓楼のすぐ裏手にも細く短い路地があり、表の路地共々、現在そこに並ぶのは、タイやアジア系のスナックが多い。そして、それらの店の中には、女のコをラブホに連れ出せる店もいまだに残っている。