『和服風俗』で真っ先に思い浮かぶのが、吉原のソープランド『A』。高級店だけあって、各コンパニオンは新年最初の客を着物姿で出迎えてくれるのだ。
もちろん、ソープランドならではのサービスである即尺も着物姿のまま。衣服の構造上、動きは制限されるが、華やかな和装でフェラをされることは正月ならではの楽しみのひとつだ。
ただ、何度も着物に着替えるワケにはいかないため、最初の客のみが受けられるサービスで、スタートダッシュに失敗するとお気に入りの泡姫とプレイすることができない。まあ、和服でのプレイが目的となれば空いている女のコを指名すれば済む話だが、値が張る高級店だけにきちんと指名したい人も多いだろう。
ということで、筆者が主に正月に利用しているのは、『C』という豊島区発のデリバリーヘルスだ。在籍嬢の年齢層はどちらかというと高いが、オプションに『和服』がある。着付けの問題から対応できる女性は限られているが、ここ数年姫はじめの場として楽しませてもらっている。昨年も年明け最初の風俗はこの店だった――。
巣鴨のホテルで待つこと30分。やって来たのは、和季さんという30代後半のマダムな雰囲気の漂う女性だった。なかなかの美人で、心の中で小さなガッツポーズを決めた。
実は、着物のオプション料金は1万円と少々高めで、ちょっとでも節約しようと女性はフリーでオーダーしていた。ホームページを見ると、着物対応の女性は40代後半が中心で、中には五十路のオバサマもいた。それが30代のマダムだったため、おみくじで大吉を引いた気分になったのだ。
和季さんが着ていたのは淡い桜色の着物で、シンプルながらもキッチリと着付けていて、凛とした雰囲気を醸し出していた。和装用にアップにした黒髪は、セクシーというよりも妖艶といった方がしっくりくる。
ベッドのフチに腰かけ、いろいろと話をする。「お屠蘇でも持ってくれば良かったですよね」と微笑む和季さん。品のある表情が和装によく似合う。見つめているだけで興奮してきた。握っていた手をほどき、肩を抱いて衿から手を滑り込ませようとすると、和季さんが「お着物は大事に扱ってくださいね」とつぶやいてプレイスタートとなった。