――パフォーマーとしてもご活躍ですが。
若林:そうですね、最近はミュージシャンやアーティストさんとのセッションをやらせていただいてます。あまり作り込まず、即興でお互いに持っているものを出し合う感じが楽しいですよ。観てくださる方の反応が直接わかるのも刺激的ですね。映像作品では人の反応はわからないけど、舞台は楽しんでくれてるっていう空気が伝わりますから。ステージと客席がひとつになって一緒に何か作っている感じがライブの醍醐味かな。
――どんな思いで表現しているんでしょうか。
若林:愛や悲哀、情念といった感情がちゃんとお客さんに伝わるといいなと思ってやってます。表現って相手に伝わらなければ意味がないと思うんです。「こんな気持ちを表現したのにどうしてわかってくれないの?」って風にはなりたくない。だってそれじゃただのオナニーじゃないですか。観てくださる方の背景はさまざまですし、もしかしたら大切な人を亡くしたばかりの人がたまたま観に来てくれているかもしれません。受け取り方も人それぞれですが、何かひとつでも心に残すことができたらうれしいですね。
――メイクや衣装で印象がガラリと変わるのが魅力的です。
若林:凌辱モノからロリ系まで何でもやりますからね。どんな世界観も表現できるように、いつも真っ白でいたいという思いはあります。プロデュースされるのも好きなので、「あなたのいいところを引き出します!」みたいな勢いでオファーを受けるとやりがいを感じます。
――プロポーションの維持はどうやって?
若林:稽古をして舞台の本番を迎えてまた稽古して。いつもカラダを動かしていることがエクササイズになっているのかも。ちょっと調子が悪いとすぐ気づきますしね。よく食べ、よく飲みます。私たちの仕事はある程度の肉付きは必要だと思うので、むしろ痩せないように気をつけてます。