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昭和28年(1953)12月18日のこと、千葉県国吉町(現・いすみ市)に住む82歳の男性が暴漢に襲われ、頭部に重傷を負う事件が発生した。
犯人は37歳の男性だったが、犯行の動機などが事件について明らかになるにつれて、その82歳老人の驚くべき生活についても知られることとなっていった。
実は82歳老人は地元でも有数の資産家で、あり余るカネで悠々自適の生活を送っていた。
ところがこの老人、以前からセックスのほうがすこぶる盛んで、20代から50代までの女性6人を愛人としていた。そして、彼女たちを相手にセックスに興じる毎日を送っていたという。
老人は「女と呼べるのは50歳まで。それを過ぎたら女ではない」などという、ポリシーだか偏見だかを持っていた。そして、その愛人女性のひとりが50歳過ぎると、セックスパートナーから除外した。
それでその女性、めでたく年季が明けたかというと、そうではない。老人は彼女を、家政婦のように日常の世話にこき使うようになった。
だが、彼女への仕打ちはこれで終わらなかった。老人はこの女性が60歳になると、「もうお前に用はない」と吐き捨てて、自宅から追い出したのである。