「初回平均視聴率12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、このところの連続ドラマとして好調なスタートを切った『サイレーン』ですが、スポーツ中継などの影響で時間帯がズレることもあって中だるみしてしまった。菜々緒さんの迫真の演技は視聴者をひきつけるものでしたし、それに対抗する木村さんの健気な部分も魅力的でしたから、もう少し数字も伸びると思ったのですが…。
それでもラストは11.5%を記録したワケですから、結末が気になっていた人も多かったのでしょう。それに、すべての謎が明かされると、驚きと絶賛の声のほか、『オチが強引すぎる』といった意見もあり、これだけ賛否を巻き起こすドラマも最近では珍しい。ネットには早くも続編や劇場版を望む声が上がっているほどです」(芸能ライター)
フジテレビの火曜22時枠といえば、今年は『戦う!書店ガール』が平均視聴率3.3%で、『HEAT』が2.8%だった。一部メディアは“死に枠”とも称し、『サイレーン』が始まる前から大コケするのではないかといった指摘もあった。全話平均ではふた桁に届かず、決して大喜びできる数字ではないものの、これだけの盛り上がりを見せれば、主演のひとりを務めた木村としてもひと安心といったところなのかもしれない。
木村は、今年この『サイレーン』以外にも3本の連ドラと2本の映画に出演するなど、まさに大車輪の活躍だったといえる。こうした姿が影響してか、“今年最も美しく輝いた人”を表彰する「ベストビューティストアワード2015」も受賞。その授賞式で彼女は「自分らしくあることを一番大切にしたいと思っていて、より“らしさ”を大切にしていきたいなと思います」と来年の抱負を語った。わかる人にはわかるカタチで感謝を述べたのも、そんな木村らしい愛情のこもった表現だったといえそうだ。
(文=愉快)