四国の有名温泉地で足湯逆ナンパ裏風俗が流行っている!?

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 日本の風俗街は大まかにふたつに分かれる。ひとつは、ソープランド街としておなじみの東京の吉原など、営業が認可されている風俗店によって成り立っている区域だ。もうひとつは、いわゆる“ちょんの間”と呼ばれている店が並ぶ地域である。

 しかし、後者はさまざまな理由から、現在、淘汰されていく一方だ。とくにこの10年間で関東のちょんの間街として有名だった東京都町田市、横浜の黄金町などは壊滅に追い込まれたし、その他の区域も縮小している。そして、その波は地方都市にも及んでいるという。

 たとえば、四国某県の都市にNというちょんの間街があった。ここは明治時代には遊郭だったそうだ。その様子は、日本文学のある作品の中でもうかがい知ることができる。そのNはある温泉館の裏手に存在しており、寺まで続く坂道の左右に建前上の飲み屋が建ち並ぶ風景は壮観だった。

 筆者は縁があってNを何度も訪れているが、昭和初期の建物が多く、実に風情のある場所に思えた。日本一艶のある門前町といったところだろうか。深い時間になり店が営業を始めると、坂道の左右の店で赤やピンクの照明が灯り、実に幻想的だ。

 「大1枚小5枚」という客引きオバチャンの声に誘われて“顔見せ”をしてみると、若い女のコが多く、店によっては待合室に数名の客が待っているほど盛況だった。

 Nの近隣には営業許可を得ている風俗店が建ち並ぶ地域があった。それこそファッションヘルス、イメージクラブからソープランドまで多様なジャンルがそろっていたが、それでも、あえてNを選ぶ人が多かった。それほどファンがついていたのは、積み重ねてきた歴史も理由のひとつなのだろう。

 しかし、このNに3、4年前から変化が訪れた。ちょんの間が次々と廃業に追いやられ、区域の入り口にあった門が撤去されたのだ。その結果、カフェやギャラリーはあるものの、整地されて駐車場になるなど、実に殺風景なものになってしまった。

 このような状況になってしまった理由には、いくつかの説がある。たとえば、Nのある市がNHKドラマの舞台となり、多くの観光客が訪れるようになったため、ちょんの間の存在が由々しき問題になったこと。前述のように近隣には正規の風俗街があり、何者かの差し金で、ちょんの間の不当性を問いただした結果というきな臭いウワサも…。

 そんなNだが、この地域は全国的に有名な温泉地で、いたるところに『足湯』がある。これは、名湯を手軽に楽しんでもらうためで、常時多くの観光客や地元の人たちが足先を湯につけている。

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