言葉もロクに通じない、風習も違う国をあてもなく旅をする…。その国で出会う異文化は刺激的であり、エンターテイメントでもある。そして、男として気になるのが『風俗』だ。異国の地で風俗店に飛び込むことはスリルがあるからこそ、虜になってしまうのだろう。
現在、成田国際空港にはさまざまな国の航空会社が乗り入れていて、改めて日本という国が世界とつながっているのだと実感する。また、飛行機の性能なども昔に比べ格段に進化しているが、やはり燃料の問題はいかんともしがたい。遠い国ほど途中で給油休憩が待っている。
たとえば、私が頻繁に足を運んでいたメキシコの場合は、成田から飛び立った場合、途中でカナダのブリティッシュコロンビア州のバンクーバーという街で給油していた。この給油中、乗客は一度機内から出されて待機場で1時間ほど待たされるのだが、その間に飛行機のメンテナンスが行なわれる。そこで不備が見つかれば、部品交換となる。
9年前、メキシコへ向かう私が乗った飛行機がまさにそうであった。バンクーバーでの給油中に不備が見つかったのだ。修理するためにフライトが大幅に遅れるとのアナウンスがあり、その時間は最低でも12時間ということ。本来、給油タイムは空港内の所定の場所での待機となり、入国したことにはならない。しかし、この時は、希望者は入国手続きをするので、用意したホテルで休憩をしたり、周辺の観光をしてもいいとのことであった。
こうして、思わぬカタチでカナダに初入国することになったのだが、突然のことで、物理的にも心理的にも何の準備もしていなかった。予備知識のない見知らぬ街で半日を潰すのは、至難の業だ。バンクーバー国際空港は、実はバンクーバーではなく、隣のリッチモンドという街のシーアイランドという島にある。その時は9月で、気温は20度以下と思った以上に肌寒かった。当然ながら衣服の用意もしておらず、半そでのTシャツ姿だった。