メキシコシティ国際空港に迎えに来たアロンと車中で2年ぶりの再会を喜び、おみやげとして日本のアダルトグッズをプレゼントし本題に入った。今回はスリバンに行きたいと…。
アロンは「アンタ、本気か?」と流暢な日本語で聞いてきた。こちらが、ある程度のことは覚悟していると伝える。緊迫した空気が流れそうなものだが、「だったら、今から行っちゃおうぜ!」と、ラテン系のノリで決まってしまった。ともあれ、アレコレ考える前に行動に移してくれるのは、私としては有難いかぎりだった。
スリバンでは、タイのゴーゴーバー的な店の前に女の子が立っていることもあれば、駐車場のフェンスの前で所在なさげに立っているストリートガールの姿も。「より安全に遊ぶならば、店が管理している女の子にしましょう」とアロンが言ったので、私はそれに従った。
とにかくネオンが煌びやかで、写真に収めたくなったが、カメラは構えないという以前に持ち歩いていなかった。「物を持っているから盗まれるんです!」というアロンの言葉に妙な説得力があったからだ。
スリバンにはメキシコの女の子もいるが、近隣のボリビアやドミニカから来た女の子もいた。やはりここはメキシコの女のコ“メヒカーナ”と遊びたいとアロンに伝える。すると、彼が数回利用したことがあるという売春宿へ連れていかれた。
店のオーナーと思われる50歳ほどの小太りな男性は、アロンに「彼はハポネス(日本人)?」と尋ね、「シー(はい、その通りです)」と答えると、「じゃあ、メキシコ人は30ドルで日本人は50ドル」と言い出した。私の目の前でだ。しかし、ある意味で、この正直さに安心もした。
さて、肝心の女のコ選びだ。オーナーが「あそこから選んで」と指さした場所に10人ほどの女の子が立っていて、猛烈にアピールをしてくる。ふたりの二十代前半くらいの女の子が「日本人と遊びたい!」と迫ってきた。なんと、この時点でキスしてきた! どちらの女の子も、メキシコ人の若い女性ならではのパッチリした瞳が印象的な美人だ。う~ん…選べない。
そんな私に対してアロンが、「だったら、ドブレで!」と言ってきた。ドブレとはスペイン語でダブルという意味である。つまり、3Pをしろと? オーナーもなぜか「うん、それがいい」とうなずいているではないか…。結局、周囲の空気に押し切られる形で、私はふたりの女性を相手にすることになった。
もちろん、ふたりなので料金も倍、つまり100ドルだろうと思っていたが、なぜか120ドルを請求された。やはり、ぼったくりか? それでも、メキシコ美人と3Pできるのであれば、「ま、いいか!」となるのが男の哀しいサガなのだった。
部屋でクリスティーナ(21歳)とファビオラ(20歳)と名乗ったふたり。私は親近感を込めて、それぞれクリス、ファビーと呼ぶことにした。ふたりは仲良しのようで、キャッキャ言いながら私の服を脱がせ始めた。その間、イタズラするように乳首を舐めたり、股間をタッチした。それでもキャッキャし続けるふたり。コチラとしてはリアクションに困ってしまう…。