第1話の中盤で、眞澄が育ての親である祖父母に妊娠していることを告げると、いきなり祖父から暴力を受けてしまう。身重の孫を振り回し、祖父は中絶することを強要する。かなり激しい描写が続いたのだが、視聴者からは「これくらいしてもらわないと盛り上がらない」などの声が続出した。
さらに、怒り狂った祖父がちゃぶ台をひっくり返すという昭和臭濃厚な演出が飛び出ると、Twitterには「ボタバラ」と「ちゃぶ台」の文字が躍って大盛り上がり。しかし、そんな祖父が突然「お爺ちゃんが立派に育ててやる!」と宣言する。これには、「感情がつかめないけど、それが昼ドラの魅力」「今後もどんどん視聴者を振り回してほしい」「カオスな展開がたまらない」といった声が上がったのだった。
「初回が終わったばかりで、今後どういった展開になるのかはわかりませんが、番組関連サイトには『前回を凌ぐ迫力を感じる』といった意見が複数寄せられており、視聴者もさらに過激な演出を求めているようですね。まあ、制作サイドもそうした視聴者の反応は見越していたのでしょう。すでに公開されている予告CMでは、美輪子役の逢沢さんがぼたん役の黛さんに向かって『盛りのついたメス猫!』や『このアバズレ!』と罵倒するシーンがあり、前作にも劣らない仕上がりになっているように思います。
逢沢さんも黛さんも制作発表の段階では、そろって過激なセリフに戸惑っていることを明かしていましたが、放送が始まる直前のマスコミ取材では、共に笑顔を浮かべながら撮影が進むにつれて刺激的な演出を楽しめるようになったと話していましたね。もちろんリップサービス的な意味合いが強いと思いますが、それだけ演技に集中しているのでしょう。昼ドラとしては異例ともいえる最高視聴率13.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)を記録し、“究極の昼ドラ”とも言われた前作では、何といっても小沢さんのドSっぷりが話題をさらいましたから、同じ“薔薇”役を演じる逢沢さんには特に注目したいですね」(芸能ライター)
物語としては前回とまったく違う内容になっているが、世界観は見事に踏襲されていると評判の『新・牡丹と薔薇』。フジテレビの亀山千広社長は先月末の定例記者会見で、来春で昼ドラの放送を終了することを発表したが、新シリーズを見た視聴者からは早くも昼ドラ継続を願う声が上がっている。逢沢と黛が本格的に出演するのはまだ先になるが、彼女たちが第2次・ボタバラ旋風を巻き起こすほどの活躍を見せれば、亀山社長の気持ちも揺らぎそうだが…。
(文=愉快)