女優の瀧本美織(24)が主演を務めるNHKの連続ドラマ『わたしをみつけて』が、24日にスタートした。
この作品は、中脇初枝の同名小説をドラマ化したもので、瀧本は病院で働く看護師役を演じている。だが、これまでの彼女とは少々異なるキャラに扮しており、初回放送を見たファンからは驚きの声が寄せられている。
瀧本演じる山本弥生は、生みの親にも育ての親にも捨てられた過去を持ち、孤独を抱えながら、日々、淡々と仕事に打ち込んでいるという人物。そんな彼女の前に現れるのが、鈴木保奈美(49)演じる新しい看護師長の藤堂優子で、このふたりの交流を中心に物語は展開する。
劇中の瀧本は、その人物設定からほとんど笑顔を浮かべることはなく、主役といってもセリフの数が多いわけでもない。ただ、独特の存在感を放っており、第一話の冒頭では、瀧本が必死の形相で患者に対して心臓マッサージをする姿が映し出されたのだが、その迫力のある演技に圧倒された人も多かった様子。放送中からTwitterなどには、「こんな瀧本美織見たことない」「瀧本美織って、可愛いだけじゃないんだな」といったコメントが続々と上がり、一気に引きこまれたようだ。
さらに、瀧本が亡くなった患者に死に化粧を施すシーンでは、暗い表情の中にも凛とした美しさを漂わせており、「ゾクゾクするほどの色気」「瀧本美織ってこんなに大人っぽい表情してたんだな」といった声も。視聴者の中には、2009年から6年間にわたって放映されたソニー損保「自動車保険」のテレビCMで、軽快に踊りながらCMソングを口ずさむ瀧本を思い出す人も多く、そのイメージとは真逆ともいえる影のある役柄に戸惑いながらも感心したようだ。