小栗の涙をきっかけに、AKBファンの間では「厄介ヲタ」に対する以下のような批判が殺到した。
「自分勝手な迷惑行為で13歳の女の子を泣かして楽しいか?」
「ゆいゆいが良い子すぎる…厄介は恥を知れ!」
「跳ねたり肩車してた奴らは二度と現場にくるな」
「厄介のせいでチーム8のイメージが悪くなる」
「厄介ヲタ」は特定グループの迷惑なファンを指すわけではなく、AKB系列の別のグループや非AKB系のアイドルグループにも存在する。
だが、チーム8は特に「厄介ヲタ」の迷惑行為が頻繁に問題視されている。「マサイ」「リフト」だけでなく「鍵閉め(握手会で最後にメンバーと握手する)の順番を争って大騒ぎする」「半裸で暴れる」「ライブ中に大根を振ったりスイカ割りをする」といった信じがたい行為まで噴出している。
「通常なら迷惑行為を繰り返せば退場させられ、目に余る厄介ヲタは出禁処分を受けます。しかし、2014年春に誕生したチーム8は結成から日が浅く、まだファンが定着していない。運営サイドはファンを減らしたくないため、厄介ヲタに厳しい態度をとることができずにいる。また、予算の関係でスタッフ人員が少ないのも問題。AKB運営サイドの管理の甘さが最大の原因なのに、メンバーに直接注意させるのは逆恨みされる可能性もあるので感心できません。このままでは義憤に駆られたファンと厄介ヲタの間で揉め事が起きる危険性もある」(アイドルライター)
他の観客の迷惑になるというだけでなく、グループの活動に悪影響を与えることもあるという。
「あまりに酷すぎる厄介ヲタに辟易したイベントの主催者サイドが『もうチーム8は呼ばない』と、再オファーを断念するケースが相次いでいるようです。チーム8は『会いに行くアイドル』をコンセプトに全国各地のイベントなどに出張するスタイルですが、このままオファーが減少すればチームの根幹が揺らいでしまう」(前同)
厄介ヲタの年齢層は10代後半~20代前半が中心といわれている。元気が有り余っているのだろうが、自己満足の迷惑行為を繰り返して年下のアイドルに涙ながらに注意されるという事態はアイドルファン云々以前に人間として恥ずかしい。人気が盛り上がってきているチーム8の躍進に水を差さないためにも、マナーを守って応援してもらいたいものだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)