【世界の風俗・パナマ共和国編】 危うくパナマ運河に沈められるところだった


 パナマの首都であるパナマシティの郊外にあるトクメン国際空港は当時、大幅な改装中で、工事現場に来てしまったと錯覚するほどであった。簡易式のイミグレーションで手続きをしてラファエルの運転でパナマシティの中心地に向かった。

 パナマはカリブ海と太平洋に挟まれた国であるが、パナマシティは太平洋に面しており、海がものすごくキレイだった。水面がキラキラ輝いているという表現がピッタリな景色が目の前に広がり、仕事ではなく、プライベートで訪れたいと本気で思った。

 ビーチではスタイル抜群なカリビアンガールたちが、大胆なデザインのビキニ姿で戯れていた。それを見ていて思ったのは、「…風俗に行きたい!」である。メキシコでも一緒に売春宿をめぐったアロンも同じだったようで、ラファエルに「連れていってくれ!」とお願いした。

 ラファエルの答えは、「場所を教えるから、ふたりで行ってくれ」であった。その表情には、完全に尻込みしている様子が浮かんでいた。どうやら、売春宿はカスコ・ビエホ(旧市街)にあるらしいが、あまり治安がよろしくないようだ。この地区には観光名所もあるが、路地のウラに行くのはあまりオススメしないとのことである。

 結局、遅い時間に行くのは危険と判断して、あたりが薄暗くなり始める19時直前に教えてもらった地区に着いた。「車? パーキングに停めておいても盗まれるよ」とラファエルに言われたので、彼が近くまで送ってくれたのだが、思った以上に治安は悪くなさそうだ。

 道を歩いていると、さっそく声をかけられた。と、いっても、アロンにだけだが。やはり、フレンドリーな性質のカリビアンとはいえ、見知らぬ東洋人に声はかけにくいのだろう。それでも、「チノ? ハポネス?(中国人? 日本人?)」と声をかけてきた女性がいた。

 褐色の肌に推定Eカップの巨乳、くびれたウエストがクッキリと分かるチューブトップを着ている女性はニッコリと微笑んでいたが、いかにも売春婦という雰囲気をかもし出している。年齢は20代後半だろうか? 「ハポネス」と答えると、黒く大きな瞳で見つめながら言ったのだ。

「El Amor?」

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