韓国・美人床屋で大満足

151011_myondon_tp.jpg韓国・ソウルの明洞付近

 言葉もロクに通じない、風習も違う国をあてもなく旅をする…。その国で出会う異文化は刺激的であり、エンターテイメントでもある。そして、男として気になるのが『風俗』だ。異国の地で風俗店に飛び込むことはスリルがあるからこそ、虜になってしまうのだろう。

 海外では自分が住んでいる日本との違いに驚くことがたくさんある。同時に、あまりに似ていて驚くことも。今回、紹介するのは15年前に初めて訪れた大韓民国(以下:韓国)の首都・ソウルでの出来事である。

 近いのに、コロナ禍で遠くなってしまった隣国、韓国。首都ソウル近郊では日本語の案内も多く日本人が海外旅行するには比較的ハードルが低い地域である。風俗遊びでも、多少日本語ができる子がいたりするので、初めての海外風俗遊びにお

 それは11月の中旬のこと。東京から来た身としては、ソウルに吹く風がやけに冷たく感じた。カラダを温めようと食堂に入ると、キムチやナムルがドカドカとテーブルに運ばれてきた。これは料理をオーダーすると付いてくる、いわゆるサービスだ。東京に住んでいるソウルからの留学生が、「日本ではキムチやナムルが有料だったので驚いた」と話していたことを思い出した。

 料理を待っている間に、やや酸味の強い白菜キムチを食べていると、店のオバチャンが、「キムチは先週漬け始めたから、それは去年のものなの。酸っぱいでしょ?」と話しかけてきた。それはそれで美味しいので「大丈夫!」と答え、牡蠣チゲでカラダを温めてから再び街へ繰り出した。もちろん、目的は風俗だ。

 現在、日本国内の韓国風俗というと、やや廃れてしまった感は否めないが、鶯谷を中心としたコリアンデリヘルだろう。しかし、15年前は『アカスリ』が主流であった。もちろん、垢をするだけではなく、性的サービス込みで、神田や秋葉原などの雑居ビルの中に店を構えていたものである。

床屋が風俗?

 そのイメージがあったので、韓国の風俗といえばアカスリだと思い、現地のコーディネーターのパクさんに、「アカスリに連れて行って!」と頼んだ。すると彼は「あれはオンナの行くところだぜ?」と返してきた。どうやら、韓国でのアカスリとは女性向けのエステの一種のようだ。

 それならば、「風俗店へ連れていって!」と言うと、「じゃあ、“床屋”だな」とパクさん。いや、だから、床屋ではなく風俗だって! それでもパクさんは、「だから床屋だって!」と言ってくる。そんな妙なやり取りをすること数分。結局、パクさんに連れていかれたのは、日本でもよく見かける赤と青と白のポールがくるくると回る床屋さんであった。

 ここでふと思った。「もしかして、韓国では風俗店へ行く前に身だしなみを整えるために、まずは床屋へ行くのだな」と。なので、店の中に入って美人な理髪師さんに促されて椅子に座り、パクさんに「どうする?」と聞かれると「かっこよくして!」と答えた。

 すると、パクさんが爆笑し、それに続いて店員さんたちも笑い声を上げた。しかし、その声がなんだかキャピキャピしている風にも聞こえた。見れば、理髪師さんだけではなく、店の奥の女性スタッフも大きな声で笑っていたのだ。

 なんで奥に女の子がいるのか…。その理由はスグに判明した。ここが風俗店、正確にいえば日本でいうところの“ちょんの間”だったからだ。つまり、理髪師かと思っていた女の子とデキるというワケだ。パクさんの「どうする?」は、「その子でOK?」という意味だったのだ。爆笑された意味がよく分かった。

 韓国、そして、中国の一部地域では、ちょんの間は建前上、床屋ということになっていて『美人床屋』と呼ぶそうだ。日本では、表向きは割烹や居酒屋になっているが、理由はそれと同じだろう。エロに対して似たような文化的な発展を遂げていることに驚いた次第である。

美人床屋と普通の床屋の見分け方

 ちなみに、店構えは床屋そのものであり、当然のことながら、その中には本職の店もある。それでは、『美人床屋』と、どのように見分けるのかといえば、パクさんいわく「店内を覗いて若い女の子がいたり、夜遅くも営業していたら…」とのことである。

 気になるプレイ料金は日本円にして15,000円程度だったと思う。それを1階の床屋で支払うと、先ほど理髪師かと思った女の子に案内されて2階の部屋へ。4畳半ほどの広さにシャワーもついていて、日本のちょんの間よりも少し快適だった。

サービス満点&可愛いユンちゃんと

「ワタシ、ユン、ヨロシク」

 たどたどしい日本語で挨拶してきた彼女。カタコトでも日本語が話せるということは、日本人客もやってくるのだろう。それをユンちゃんに聞くと、やはり最初は床屋ということに戸惑う日本人は多いとのこと。年齢は聞かなかったが、20代前半といったところだろうか。

 ちなみに、1階の床屋の鏡越しに見た時から、かなりカワイイと思っていたユンちゃんであるが、近づいてみると素朴な感じがした。ソウルの街を歩く女性の中には、不自然なほどに目元がパッチリとした人もいるが…。ユンちゃんのあどけない表情には、癒されるような感じを受けた。

 どこの国でも同じように、コトに及ぶときにはたいてい部屋を暗くする。そのため、ユンちゃんの顔はあまり見えなかったが、枕もとのスタンドの薄い灯りに照らされた表情は、腰をグラインドするたびに快感に歪んでいた。その顔は、どこか妖艶さを秘めていて、ますます自分が彼女にひかれていくのが分かった。

 そんなことを思いつつ、股間が反応してきたので正面座位でフィニッシュを迎えようとしたら、ユンちゃんが抱きついてきて激しく唇を重ねてきた。「韓国の女の子って、こんなに積極的なんだ!」と感激しつつ発射したが、それだけでは終わらなかった。

「マダ、ジカン、アルカラ…」

 彼女はそう言うと、スグに手コキを始め、もう1ラウンドとなったのだ。これがまた…スナップが効いていて、かなり気持良く、それだけでも充分なほどだ。結局、エレクトした途端に、彼女の股間に吸い込まれるようにして2発目を発射したのであった。

 約1時間で15,000円だったが、2発とは納得のお値段である。しかも、ユンちゃんは可愛かったし、満足という言葉しか見つからなかった。そして、彼女のことをメチャクチャ好きになってしまったようだ。だから、ホテルまでの帰路でコーディネーターのパクさんに「明後日も連れていってくれ!」と頼んだ。

美人床屋に再来!

 翌日は一日中、仕事でスケジュールが埋まっていたが、これを乗り切ればユンちゃんに会える! そんな気持ちでバリバリと仕事をこなした。恋人に会える喜びに似たテンションの高さだ。

 そして当日。一応、形式的に床屋の椅子に座り、ユンちゃんが「どうしますか?」と聞いてくる。なので、「あなたで」と答え、料金を支払って2階へ。部屋に入るなり、「また来てくれたんだ! すごく嬉しい!」と抱きついてきて、ディープキスをしてきたユンちゃん。完全に恋人モードである。

 シャワーを浴びている時も「今日はね、昼間、お母さんのお手伝いをしたの」といった日常の話をしてくるので、より愛おしくなった。2日前に会っただけなのに、こんな気持ちになってしまうとは、完全に片思いをしてしまったようだ。

 いずれにしても、明日の午前中には帰国するので、ユンちゃんとの時間は大切にしたい。そう思いながら、気持ちを込めてグラインドした。後悔しないためにも。そんな思いが伝わったのか「じゃあ、イッパイしよう!」と、発射してはスグに手コキを始め、発射しては…の繰り返しを3回半ほどしてタイムアップになった。

 出会った記念に渡そうと思って、昼間に買っておいたアクセサリーをプレゼントすると、ハグしながら「また会おうね」とキスをしてきたユンちゃん。それがお別れかと思うと、フイに涙が…。それほど好きになっていた証であり、それが一番のお土産のハズだった。

韓国から帰国すると異変が…

 帰国後…というか、帰りの飛行機で股間がうずき始めた。昨夜の情事を思い出したのではない。ハッキリいって、痒い、いや、ドンドン痛くなってきた。それは耐えられないほどであり、感覚的にはただれているように思えた。

 空港から直行した病院で「何か“変なもの”でも塗りました?」と医者がニヤニヤしながら聞いてきた。それはまるで、「アブノーマルなことでもしたでしょ?」とでも言いたげだ。しかし、原因は分からず、とりあえず抗生物質と塗り薬をもらって帰宅。

 その後、パクさんにお礼の連絡を入れたついでにコトの顛末を話した。すると、「あぁ? きっと、女の子はこの季節、キムチを漬けるから、手に唐辛子のエキスが染みこんでたのでは?」と教えてくれたのである。その瞬間、約24時間前にユンちゃんが言った「お母さんのお手伝いをしたの」という言葉がリフレインした。彼女を好きになった淡い気持ちに加えて、もうひとつ、お土産が増えた瞬間でもあった。
(文=美田三太)

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