初めてプレイする女王様である。彼女の力量などが分からないので、僭越ながら、まずは様子見ということで、「密着系で弄ぶような調教」ということをカルテの希望欄に書いた。そこで、女王様のテクニックがあれば、徐々にハードなことを要求していけばいい。初めての女王様とのプレイで筆者が心掛けていることである。
その結果、ミワ女王様は筆者に目隠しをして背後から密着してきた。背中越しに感じる使い込んだレザーのボンデージの感触が官能的だ。と思う間もなく、頚動脈を絞められた! 格闘技でいうところのスリーパーホールドという技だ。
少し意識が遠のく…と思ったら、それを察して手を離すミワ女王様。その後も、首四の字固めや横四方固めなど、“本当の技”で責めてくる。「M男クンの感じている姿を見たくなっちゃった」と、アイマスクを外されると、目の前には女王様の顔があった。やはり、一度会ったような…。
「気持ちイイ?」と三角絞めをしながらミワ女王様が聞いてきた。素直に「バツグンです!」と答える筆者。すると、彼女はこう言ったのだ。
「そうでしょ? だって、アタシ、元プロレスラーだもん」
筆者はマニアというワケではないが、専門誌に目を通す程度にプロレスや格闘技が好きである。ということで、絞められて朦朧としながら頭の中の記憶を手繰り寄せる。そして、頭の中のピースがまとまり、「もしかして、Aという団体にいた…」と聞けば、「正解!」と、さらに絞める力を強めるのだった。
「アタシの現役時代、知ってたんだぁ?」と、プレイが終わり、人懐っこい表情になったミワ女王様。時間もあったことなので(つまり、それだけテクニックバツグンで早くイカされました…)興味本位で話を聞いてみた。