風俗で働いている女性の中には、“元○○”といった過去や、現在進行形の“現役○○”と自分の職業をセールスポイントとしているケースが少なくない。たとえば、「元保育士なので赤ちゃんプレイは得意よ!」とか、「現役ナースなので白衣で遊べますよ!」といった感じだ。まぁ、身についたスキルというものは、何かしら役に立つということだろう。
先日、筆者が遊んだ鶯谷発の出張SMでも、「職業っていろいろだな」と改めて思い知らされた。急に思い立っての風俗だったので、検索サイト経由でお店のホームページを見て、指名はせずにフリーで遊ぶことにした。
ホテルの部屋で待つこと20分。ドアの向こうからガラガラとキャリーバッグを引く音が聞こえてきた。女王様のお出ましである。チャイムが鳴り、コチラは三つ指をついてお招きしなくてはならないので、鍵を開けて「どうぞ!」と声をかける。
ドアが開いたので、「本日はご調教、よろしくお願い申し上げます」と挨拶をして頭を上げると、そこには、人懐っこい笑顔が素敵だが派手なメイクをした、おそらくオーバーフォーティーの女王様の姿があった。「ミワよ。こちらこそ、よろしく」とニッコリ名乗る女王様。
ミワ女王様のボディは引き締まっていて、“普段、鍛えています”と言わんばかりで、肉体的には若々しい。それにしても、初めて会った気がしない。それほど親しみやすい感じだった。
プレイカルテを作っている間、誰であったかを思い出すため、ミワ女王様の顔をじっと見つめる。その気配に気づいたのか、
「なぁ~に? そんなに見つめたら失礼よ? それとも…早く欲しいのかい? このM男が!」
と一喝されてプレイはスタートした。