「単純にフェラをしたくないという女の子が増えているだけ、だと思います」
と話すのは、都内を拠点とする某デリヘル店長である。
「ここ最近の風俗情報誌やサイトを見るとわかりますが、ウチみたいな普通のデリヘルの広告は減っています。その代わりにオナクラや手コキ専門店の広告が増えていますね」
とのことであるが、後者はデリヘルからの転身というパターンも多いという。
筆者も風俗で働く女の子を取材していて、入店のキッカケを聞くことがある。そして、メンズエステやオナクラなどの、いわゆる“フェラなし風俗”で働く女の子の多くが、「ノルマがない」「シフトが自由」といった理由のほかに、「手コキだけだから」とフェラがないことを挙げる。
それでは、なぜフェラがイヤなのか? これは単純に「彼・夫以外の見ず知らずの男のモノは、しゃぶれない」や「気持ち悪い」という答えが多い。つまり、お金が必要なので風俗で働くものの、フェラが…となるワケだ。となれば、お店としても働く女の子が集まらない。そのため、デリヘルから『フェラなし風俗』への転身組が多くなるそうだ。
前出の店長いわく、「応募の電話にしても、以前は“お店との取り分の配分はどうなっていますか?”という質問がダントツで多かったんですけど、最近は“フェラをしないとダメですか?”という問い合わせが少なくないんですよね…」とのこと。
由々しきことだ、と嘆く風俗ユーザーもいるだろう。でも、本当にそうなのだろうか? 筆者的には、『フェラなし風俗』にもメリットはたくさんあると思っている。たとえば、射精のみが目的であれば、手コキだけでも満足だろうし、なによりライトな風俗は料金が安いのがありがたい。さらに、あくまでも個人的な感想であるが、フェラなし風俗店には可愛い女の子が多い気がするのだ。
ある手コキ専門店のスタッフは、次のように証言してくれた。
「たしかに、“マジか?”と思うくらいの美人が面接に来ることもあります。中には“劇団系”の女の子などもいますね。というのも彼女たちは稽古やオーディションなどがあるため、シフトを組むバイトは難しいそう。だったら、シフトや服装なども自由な風俗で、となるみたいです」