風俗店には趣向をこらした割引サービスがあるが、思い浮かぶままに列挙していくと…まず、“何かを達成したら”といえば、ある痴女系の風俗店でのこと。そこでは『10分耐えたらキャッシュバック』というものがあった。つまり、痴女からの手コキやフェラなどの攻撃を10分耐えたら割引になるわけだが、中には「5分でもいいけど?」というツワモノ嬢も。筆者の場合、後者でもキャッシュバックならなかった…。
ポピュラーなのは、『雨の日割引』だろう。やはり、天気が悪いと客足も鈍るもの。そこで、“雨が降っている間の利用で指名料金無料”といった感じで割引をするのだが、基準が天候である。店側の都合で決められるものではない。それゆえに、関東の今年の8月下旬から9月上旬のような悪天候が続くと、「けっこう大打撃でしたね…」(某店長)だったという。
この『雨の日割引』で思い出すのは、筆者が豪雨の中、あるデリヘルを利用した時のこと。ホテルに到着した女の子は当然、ズブ濡れ。すると、「デリヘルの場合は、来る方(女の子)が濡れるんだから、割引ではなく割り増ししてほしいわ~」とポツリ。…悪天候の中やって来る女の子には優しくしてあげたいものである。
また、ポイントカードを発行して、そのポイントに準じた割引サービスもポピュラーだ。しかし筆者は、あくまでも個人的な意見であるが、このサービスは好きになれない。
というのも、風俗店のポイントカード(もしくは会員証)は、持っているだけで“動かぬ証拠”になってしまう。つまり、妻や彼女に見つかって、「これ、なに?」と言われるケースが多々ある。もちろん、風俗店側もレンタルビデオ店の会員証風にして、一見しただけでは風俗店のそれとはわからないようなデザインにしている。しかし、オンナの直感というものはなかなか鋭いもので、なぜかバレてしまうのだ。
それゆえに、筆者は基本的に会員証の発行は拒否することにしている。たとえもう一度、入会金を支払うことになっても、安全を買うと思えば安いもの。それに、筆者のようにイロイロな風俗店を“調査”したい者にとっては、ポイントとはイマイチ貯まらないのだ。
このような割引サービスの中でも、ご当地色が出ると思うのが、関西地方に多い『阪神タイガースが勝ったら割引』である。その日の試合でタイガースが勝った瞬間から割引をするのだが、ある店舗型ヘルスでは、タイガースの勝利で試合が終わりそうになると、店の前に数人の客が…。そう、勝利と同時に入店しようと待ち構えているのだ。
「まぁ、試合が終わるのはたいてい夜の9時過ぎやろ? で、うちの店は最終受付が夜の11時30分やねん。2時間ちょっとのサービスタイムやけどなぁ。そりゃタイガースが勝ったら嬉しいけど、勝ち過ぎはアカンって(笑)」
某店のオーナーは豪快に笑うが、不思議なことに、この“球団が勝ったら割引”は、タイガース以外、あまり聞いたことがない。他の球団の本拠地でもぜひ行ってもらいたいものである。
なお、これからの季節は、ハロウィンシーズンなので、『仮装来店割引』が多くなるだろう…。そんな予想をして風俗で遊ぶことも楽しい。ホームページなどをチェックして、ぜひ足を運んでいただきたいものである。
(文=子門仁)