「いくらルックスや歌唱力に批判的な声があっても、かつて“日本の歌姫”にまで上りつめた彼女には根強いファンがいる。だからこそファンクラブツアーができるワケです。もちろん、かつての勢いが衰えているのは否定できませんが、それゆえ原点回帰の活動ともいえる小規模なライブを開催して、ファンが自身に求めていることを再確認したいのかも。そもそも、全盛期にあれだけヒットを飛ばした浜崎さんであれば、ライブをこなさずとも十分な収入はあるでしょうし、もっとマイペースな活動をしようと思えばいくらでもできるハズ。それでもコンスタントにライブを行うということは、ファンを楽しませたいとの思いが強いからでは。こうした姿勢が多くの人に伝われば、このところのネガティブイメージも徐々に薄まると思うのですが…」(芸能関係者)
浜崎は、今回のライブにあたって「可能な限り、ファンクラブ会員のみんなに会いに行きたい」とコメントしている。そうした気持ちの表れなのか、普段のアリーナ規模でのライブではほとんどMCを行ったことのない彼女だが、初日のZepp Diver Cityでは博多弁全開でフレンドリーにファンに語りかけたという。
かねてからTwitterで近況を細かく綴るなど、ファンに対してサービス精神旺盛な浜崎。ネットでは、それについても「かまってちゃん」などと否定的な意見も聞かれるが、ファンにとっては彼女を身近に感じるツールとして大切なものだ。今回のライブハウスツアーも、浜崎とファンにとってはかけがえのない時間となることだろう。
(文=サ乙)