海外で高い人気を集め、その後日本で活動の幅を広げるパターンの最近の例としては、若手俳優の古川雄輝（ふるかわ・ゆうき／27）があげられる。古川は2013年にフジテレビのCSチャンネルであるフジテレビTWOで放送された主演ドラマ『イタズラなKiss～Love in Tokyo』が、中国で爆発的なヒットを記録したことをきっかけに活動の場を海外にも広げた。日本での活動と並行して中国ドラマなどに出演した古川は、中国版Twitterと言われるWeibo（ウェイボー）のフォロワー数が140万人を突破するなど、現地で絶大な人気を誇ることとなった。
その古川は、10月から放送される連続ドラマ『5→9～私に恋したお坊さん～』（フジテレビ系）に出演。石原さとみ（28）が初の“月9”主演を務めるとあって注目を集める同ドラマで、古川はエリート商社マンに扮する。古川自身、2度目の月9出演となるが、端正なルックスと豊かな国際経験を武器に今後のブレイクが予想される俳優だ。
「女優の相武紗季さん（30）などは仕事を休んでまで海外へ留学していましたが、それだけ役者にとっては人間味を深めるという意味で、海外での経験は貴重な財産になる。しかし、人気の俳優や将来の活躍が期待される若手となれば、周囲の事情もあって、簡単に海外に行けるワケではありません。その点、海外で仕事をつかんだ藤井さんや古川さんは、人生経験という意味だけでなく、役者としてのキャリアを積むことができ、単なる留学以上のことを学んだハズ。あまりイメージが偏っては役柄の幅も狭まってしまうかもしれませんが、こうした経験は今後の日本での活動にもプラスに働くでしょう。
また、当然ながらその国の文化にも精通することにもなり、役者以外での活躍も期待できると思います。藤井さんにしろ古川さんにしろ、今後は語学系の番組や紀行バラエティなどで姿を見る機会があるかもしれませんね。いずれにしろ、日本の芸能界から海外に飛び出す人はまだ少ないですから、海外での経験を生かした活動を期待したいところです」（芸能ライター）
日韓で大人気を誇った映画『猟奇的な彼女』の続編となる『猟奇的な2番目の彼女』（来年5月に韓国・中国で同時公開予定）に出演が決まっている藤井。日本での公開は未定だが、大ヒット作の新シリーズとあって、早くも国内での期待感も増している。同作でさらに注目を集めることとなれば、アジアを股にかける女優として今以上に飛躍することになるのかもしれない。
（文＝aiba）
