ファンの要望にはできるだけ応えたいと話す椎名は、握手会や撮影会といったイベントで、かなり過激なサービスを行っているとのこと。椎名にとってハグなどは当たり前で、ときには女性ファンに胸を触ってほしいとせがまれて、おっぱいを両手で揉むことも。そのサービスは定番化されており、彼女のイベントでは“ワシワシ”と呼ばれているそうだ。椎名はモデルとしても活動していることから女性ファンも多く、同性とは親密なボディタッチでコミュニケーションをとっているようだ。
一方、男性ファンに対してはかなり過激なサービスを行っている様子。VTRには、椎名がファンに軽い口調で「土下座しよっか」と言って床に両手を座らせ、いきなり足で頭を踏みつける、女王様的なサービスをしているシーンも。さらに彼女は大勢のファンを全員土下座させて、その上を走り回る。ファンのひとりは、「これくらいしてもらわないと酔えない」と嬉しそうに話していたが、魔界生まれだけあって、一般の人にはあまり理解できないファンサービスを行っているようだ。
ギャルモデルとして人気を博し、2012年にはCDデビューを果たしている椎名。その際、レコード会社のエイベックスは「第二のきゃりーぱみゅぱみゅ」として売り出したが、本人はそこに違和感があったという。番組ではそのことについて触れ、「私が本当にやりたかったのは、こういうことだった」と、カリスマ的な人気よりもファンと一緒に楽しむことの方が自分には合っていると話した。過剰にも思える彼女のファンサービスには賛否あるだろうが、それだけ真摯に向き合っているからこそ、ファンも快く受け入れているのだろう。魔界生まれを自称してSっ気のあるところを見せる椎名だが、その根底には旺盛なサービス精神が宿っているのかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)