ほかにも、ベビーフェイスで人気の伊藤万理華(いとう・まりか/19)が、プライベートでも趣味だというコケ集めに没頭する彼女役を演じてキス顔をしたり、戦隊ものが好きだと公言している井上小百合(20)は道端でヤンキーに絡まれた女の子役を演じ、その窮地を救ってくれた男性に「私のヒーローになってください」と告げたりするなど、メンバーの個性に合わせた妄想VTRが公開された。
中にはセクシーな雰囲気に満ちた妄想リクエストもあり、それを演じたのは大人びたルックスでファンを虜にする衛藤美彩(えとう・みさ/22)。乃木坂46に入る前にはグラビアイドルとしても活動していた衛藤は、セクシーなイメージのあまりないグループの中でひときわ色っぽい雰囲気を持っており、メンバーからも「先輩」と呼ばれるなど、お姉さん的なポジションを確立している。
そんな衛藤には、複数のファンから「親戚の姉」という設定の妄想リクエストが届いており、VTRの中でもウブな少年が手にしていたアイスクリームを無理やり取り上げて、間接キスをしながら食べてしまうアダルトな魅力を漂わせる女性を演じた。
ほとんどの妄想がキュンとする淡いエピソードだったが、乃木坂46のエースのひとりである白石麻衣(23)は異色ともいえるSっ気たっぷりの女性を熱演。その内容とは、彼氏に二股をかけられたことを知った白石が激怒するといったもの。白石がその彼氏をボコボコに殴り始めると、そこに二股の相手としてクリっとした瞳が愛くるしい斎藤ちはる(18)も加勢し、ふたりで男性を罵倒しながら足蹴にするのだった。白石といえば、放送中の乃木坂46の連続ドラマ『初森ベマーズ』(テレビ東京系)の中でもドSなお嬢様を演じており、ファンの中には強気な態度で接してほしいという願望があるようだ。
メンバーの個性を知り尽くしたファンだからこそ、それぞれのキャラに見合った妄想を広げることができるのだろう。その妄想はかなりベタな設定なものがそろっていたが、純粋なイメージを持つアイドルにとっては、ちょっとくらい青臭いエピソードの方が似合っている。乃木坂46のメンバーには、今後も自分の個性とイメージを大事にしてファンを喜ばせてほしいものだ。
(文=愉快)