ご当地風俗の不思議…全部筒抜けな広島のソープランド


 というのも、条例なのだろうか、広島では受付フロントでの指名写真がないのである。その情報は事前に仕入れていたので、驚きはしなかった。筆者はこの広島の旅で3回ほどソープランドを訪れたが、ほかの2軒では「見なかったことにしてくださいね」と写真を見せてくれた。こちらの方が、ある意味では驚きである。

 ちなみに、この“写真指名がない”いわゆるフリー状態の回避方法があることは、後から知った。地元のユーザーいわく「事前にネットでプロフィールを調べればいいんだよ」と。どうやら、店頭に写真を置かなければセーフということのようだ。

 とにかく、筆者は覚悟をして呼ばれるのを待った。しかし、いい意味で予想が外れた。カーテンの向こうで待っていたのは、笑うと表情にあどけなさが浮かぶカオリさんという二十代前半の美人で、広島泡姫のレベルの高さに驚かされることになった。そして、この1分後に最大の驚きが訪れた。

 通されたプレイルームは、6畳ほどの広さだった。「お先に入ってくださいね」と促され、カーテンをくぐった…。

 服を脱がされながら「東京からお越しなんですか?」などと会話をしたが、なにか違和感があった。廊下の音が丸聞こえというか…。ちゃんとドアを閉めていないのか? そう思い、入り口を見ると…ドアがない! 別に盗まれたのではなく、最初からないのである。ということで、部屋の入り口はカーテンだけがヒラヒラしていた。

「やっぱり県外のお客さんは戸惑いますよね。私も今は慣れたけど、最初は困りましたよ(笑)。実は私、広島出身じゃなくって、(神戸の)福原から来たんですよ」

 カオリさんいわく、流川や薬研堀の風俗店は関西から流れてきた女の子が多いのだそうだ。さて、肝心のプレイだが、内容的には福原や吉原と変わらないソープランドのそれだった。そして、ドアがないことについては、お風呂やマットでは水周りは何かしらの音がするし、入り口から離れていることで、まったく気にならないという。

 しかし、ベッドに移ると…カオリさんが全身リップで繰り出す淫らな音がするものの、やはり部屋の前を通る足音や会話が気になる。そして、一番耳に入ってくるのは、お隣さんの“最中の声”である。しかも、両隣だけではなくもっと先の部屋の音まで…。初めてだと、これは気が散る環境である。ということで、いくらカオリさんのフェラが気持ち良くても、ガッチガチにまで至らない筆者なのであった。

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