静かになった部屋でタカコさんからの責めを一方的に受けた。唾液を垂らされて乳首をコリコリしたり、股間を軽く踏んだりしてくる。それから5分ほど経ったころだろうか、ドアの開く音がすると数人の足音が聞こえてきた。誰か入ってきたなと思っていると、股間、乳首、首筋などをフェザータッチで責められた。
「そろそろ目隠し、取っちゃおうか?」と、タカコさんではない誰かの声が聞こえ、アイマスクが外された。目を開くと、縛られた手首・足首は予想通りベッドの四方にくくりつけられている。タカコさん以外にもほかに2人の痴女が立っていて、悪戯をされる筆者の姿は、ズバリ、“ガリバー”そのものであった
そして、天井を見て驚いた。全裸で大の字の筆者が映っているのだ。そう、この部屋の天井は鏡張りで、そこには幼いころに絵本などで見た“アノ光景”が映し出されている。まさに筆者は、小人の王国に流れ着き、全身を縄で縛られたガリバーと同じ態勢で、ベッドの上に横たわっていた。
それにしても、大の字で拘束された自分の情けない姿といったら…。「恥ずかしい姿ね」という言葉が、より身に沁みる。そういった意味では、興奮度が高く、Mっ気のある殿方にはたまらないものがありそうだが…。
その後は3人に悪戯をされ、交互に手コキをされて本指名したタカコさんの手によって…。その間、ほかの2人の痴女は乳首を弄んでくれたり、耳に息をふきかけてくるなど、かなりフェティッシュな展開だったが、予想以上に気持ち良かったのであった。
プレイ後のアンケートでは、当然のことながら「良かった」に丸をつけた筆者だったが、おそらく、M性感ユーザーとしては誰もがそのように答えるのではないか? つまり、正式にコースになってほしいということである。しかし、どうやらこの『ガリバープレイ』はメルマガ会員のみのテストだけで終わってしまったようだ。それは、試用するホテルの部屋が限られてしまうことや、女の子の待機時間が読めない点などが原因なのだろう。
ちなみに、どうでもいい話であるが『ガリバー旅行記』の正式名称は、『船医から始まり後に複数の船の船長となったレミュエル・ガリヴァーによる、世界の諸僻地への旅行記四篇』という長いものだ。もしも、正式名称に沿って、『船医から始まり後に複数の船の船長となったレミュエル・ガリヴァーによる、世界の諸僻地への旅行記四篇プレイ』となっていたら、恐らく日本一長いプレイ名称として歴史に残ったのに…と、妙なことを考えてしまう著者であった。
(文=子門仁)