今年も残すところあとわずか…って「8月に何を書いているんだ!」と怒られそうだが、今回のテーマは、間違いなく2015年下半期のアイドル重大ニュースに選ばれそうな事案。アイドリング!!!の全員卒業について語ろうと思う。
知らない人は少ないだろうが、アイドリング!!!とは2006年にフジテレビ721(現・フジテレビTWO)で始まったテレビ番組『アイドリング!!!』(※グループ同名)から誕生したアイドルグループのこと。昨今のアイドルと同様に加入と卒業を繰り返し、結成当時のメンバーは9人だったが、7期生まで(卒業生を含めて)計38人が在籍した。現在は22人で活動しており、主な卒業生としてはバラエティ番組で活躍中の菊地亜美(24)や谷澤恵里香(24)などがいる。
とはいえ、正直のところ「アイドリング!!!ってパッとしない集団だったな」と思っている読者もいるかもしれない。その理由としては、彼女たちが活動していた2006年以降というのは、AKB48グループが芸能界を席巻し、またその対抗馬として、ももいろクローバーZがフューチャーされるなど、アイドル戦争が過熱した時期だったことが挙げられる。多くのライバルの活躍によって、アイドリング!!!の存在感が薄れてしまったことは否めない。
また、そのころからフジテレビの求心力が急激に落ち、過剰にネット上で叩かれたことも関係しているだろう。フジテレビが大スポンサーに見えるアイドリング!!!は、それだけでも少し不運だったのかもしれない。
しかし、グループ名を関した番組は実に9年間にもわたって放送された。少し話は逸れるが、おニャン子クラブを輩出した『夕やけニャンニャン』は3年、チェキッ娘を生んだ『DAIBAッテキ!!』が後継番組も含めて1年あまりだったことを考えると異例の長さといえる。そのため、アイドリング!!!が企画として失敗だったと言い切るのは無理があるし、実際に定期LIVEは活動3年目以降、常にSOLD OUT。沈み切ったフジテレビのコンテンツの中では、大健闘といっても過言ではないだろう。
それが、今年の10月31日をもって活動を終了(番組的には全員卒業という体裁)。10月5日の日本武道館でのライブがグループ最後の本公演として予定されている。果たして、アイドリング!!!のメンバーは卒業後どうなってしまうのか?